ウィリアムズのニコラス・ラティフィと握手を交わすアレックス・アルボン
Courtesy Of Williams

ウィリアムズの方が重圧が少ない…アレックス・アルボンのF1復帰を喜ぶフェルスタッペンら戦友達

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1年の浪人生活を経て、アレックス・アルボンがウィリアムズから2022年のF1に復帰する事が決まり、マックス・フェルスタッペンを含むかつてのチームメイトや戦友達が歓迎の意を表した。

F1第14戦イタリアGPの開幕を直前に控えた水曜、メルセデス製パワーユニットを搭載するウィリアムズはニコラス・ラティフィの続投と共に、レッドブル・ホンダのテスト兼リザーブドライバーを務めるアルボンの起用を発表した。

フェルスタッペンは「アレックスがF1に戻ってきてくれて本当に嬉しい」と述べ、昨年までのチームメイトのカムバックを歓迎すると共に、プレッシャーが少ないグローブのチーム環境はキャリアを立て直していく上でアルボンにとって有益との考えを示した。

「僕のチームメイトだったし良いヤツだし、仕事には懸命に取り組むし、間違いなくF1で活躍するに値するドライバーだからね」

「才能にあふれているし、力強く舞い戻ってきて良い結果を残してくれるはずさ」

「(レッドブルと比べて)おそらくプレッシャーも少ないだろうし、そういう環境で復帰するのは良い事だと思う。もちろん新しいクルマに慣れる必要はあるけど、来年は新しいルールが導入されるからそれは誰にとっても同じ事だし、彼は上手くやると思う」

アルボンのF1復帰のチャンスはジョージ・ラッセルのメルセデス移籍に伴うものだった。フェルスタッペンはラッセルの昇格に驚きはなかったと明かした。

「ジョージの事を思うと嬉しい。でも、これは合理的な判断だと思うし、誰もが予想できた事だと思う」

そんなラッセルは、自身の後任としてチームにアルボンとの契約を勧めたかと問われると「僕は自分が最も適していると思う人をチームに伝えた」と答えた。

「アレックスの経験がモノを言ったんだと思う。レッドブルで厳しい時期を過ごしたけど彼は素晴らしいドライバーだし、更に強くなって戻ってくると思う」

「ウィリアムズのチーム環境は彼にピッタリだと思うよ」

同世代のエステバン・オコン(アルピーヌ)もまた、アルボンと同じように1年間のF1活動休止期間を強いられた経験を持つ事から、その辛さをよく知っている。

「彼はチャンスを得るに相応しいドライバーの一人だ。あの立場での1年がどれほど大変なものだったかは僕には想像できる」とオコン。

「彼はシミュレーター作業に取り組みながら、F1を傍観する立場だった。それは苦しいものだけど我慢しなきゃならない」

「彼が戻ってきてくれる事になって嬉しい。彼とは長い間一緒にレースをしてきたからね。コース上で更に多くの思い出を共にできるのが待ち遠しい」

ランド・ノリス(マクラーレン)は自身とラッセル、そしてアルボンの3人が写った写真をSNSにアップして「We’re Back」のメッセージを添えた。彼らは2018年のFIA-F2選手権で1位から3位までを争った仲だ。

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