2023年F1ルールが色々変更に…短縮時の得点配分や冬季閉鎖期間、パルクフェルメ規定など
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2023年のF1プレシーズンテストの開幕を2日後に控え、競技、技術、財務の各レギュレーションに変更が加えられた。
2月21日(火)に英国ロンドンで行われた今年最初のF1コミッションでは、タイヤウォーマー不要の新型ウェットタイヤの導入やDRSゾーンの調整に加え、幾つかのルール変更が承認された。
規定周回を満たさなかったものの、チェッカーフラッグが振られたために付与ポイントが減額されなかった昨年の日本GPでの物議を経て、今後は同様の状況であってもポイントシステムに従い減額されるようルールが変更される事となった。
予算上限に関しては、年間のレース数が21レース以上の場合の補充額が、1レースあたり120万ドルから180万ドルに引き上げられる事となった。これはカレンダーに新たに追加されるレースが高額出費に繋がるフライアウェイが多い傾向を踏まえての措置だ。
また、今後はドライバーとチームの間の無線メッセージに関する規則が緩和されることも合意された。
例えば2020年のハンガリーGPではハースがフォーメーションラップ中にピットインを指示してドライバーエイド禁止違反となり、ケビン・マグヌッセンとロマン・グロージャンが10秒ペナルティを科されている。
パルクフェルメ規定に関しては、スプリントの開催が予定されている今季6回の週末において、パルクフェルメ下で交換可能なコンポーネントの範囲が拡大された。
更にはチーム及びエンジンメーカーに対する冬季ファクトリー閉鎖期間が設けられたほか、チーム及びエンジンメーカーが各レギュレーションを順守しているかどうかを監視するためのファクトリー訪問監査に関して、FIAが容易にアクセスできるよう文言が調整された。
なお、これらのレギュレーション変更は世界モータースポーツ評議会(WMSC)の承認を以て正式に採用される。