ホンダF1、敵地COTAで1-3の好位置確保「競争力のあるパッケージに仕上げることができた」と田辺TD
「アキュラ(Acura)」を掲げてF1第17戦アメリカGP公式予選に挑んだホンダF1パワーユニット勢は、マックス・フェルスタッペンが今季9度目のポールポジションを獲得。セルジオ・ペレスが3番手を刻み、1-3グリッドを手にした。
舞台のサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)は現行V6ハイブリッドターボエンジンが導入された2014年以降、メルセデスがポールポジションを独占していた牙城であり、レッドブルは初日FP1で0.9秒という大差を付けられていたものの、セッションを経る毎に遅れを挽回していった。
順位 | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 |
---|---|---|---|---|---|
1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル・ホンダ | 1:34.352 | 1:33.464 | 1:32.910 |
3 | セルジオ・ペレス | レッドブル・ホンダ | 1:34.369 | 1:34.178 | 1:33.134 |
9 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ・ホンダ | 1:34.567 | 1:34.583 | 1:34.118 |
10 | 角田裕毅 | アルファタウリ・ホンダ | 1:35.360 | 1:35.137 | 1:34.918 |
ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは「今日のアメリカGP2日目は、昨日と同様に外気温・路面温度ともに高めのコンディションの中で行われました」と予選を振り返った。
「前回のトルコGPに続き、予選ではホンダPUを搭載する4台のマシンがQ3に進出し、レッドブル・ホンダのフェルスタッペン選手がポールポジションを獲得しました。僅差で予選1-2は逃しましたが、同僚のペレス選手が3番手と、非常に良いポジションからのスタートとなります」
「スクーデリア・アルファタウリ・ホンダはガスリー選手が9番手、角田選手が10番手となりました」
「両チームともに、金曜日の走行結果から車体及びPUのセットアップを煮詰めてFP3を走り、変更が上手く機能していることを確認した上で、予選に向けて更に最適化を進めました。結果として、それぞれ競争力のあるパッケージに仕上げることができたと思います」
「明日のレースは、また厳しい戦いになると思います。まずは良いスタートを決め、全4台が良いポジションで終われるよう、チームと共に気温などのコンディションも十分に考慮して準備を進めます」
なおコンストラクターズ選手権のライバル、予選4番手のバルテリ・ボッタス(メルセデス)が6基目ICE(内燃エンジン)投入によるグリッド降格ペナルティを受けるため、ガスリーは8番グリッドからレースをスタートする。
2021年 F1アメリカグランプリ決勝レースは、日本時間10月25日(月)4時にスタート。1周5516mのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)を56周する事でチャンピオンシップを争う。