サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)のピットレーンを歩く予選11位の角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)と12位の周冠宇(アルファロメオ)がピットレーンを歩く、2023年10月20日(木) F1アメリカGP
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Q3に0.018秒差の角田裕毅、悪しき「ジンクス」に微笑…悔しさも手応え。リカルドの復帰早々の貢献を強調

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スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は10月20日(金)の2023年F1第19戦アメリカGP予選で、2戦連続となる紙一重の差のQ2敗退を喫した。10番手で通過したセルジオ・ペレス(レッドブル)とのギャップは0.018秒に過ぎなかった。

前戦カタールGPでも僅差で予選最終ラウンドを逃した角田裕毅は「正直に言って、いつもこんな感じです。前の週末もそうで、0.004秒差で逃してしまいました。今年のジンクスのようなものですが、慣れてきたのでそれほどイライラはしていません」と僅かな笑みを浮かべた。

予選後に報道陣の質問に答える角田裕毅(アルファタウリ)、2023年10月20日F1アメリカGPCourtesy Of Red Bull Content Pool

予選後に報道陣の質問に答える角田裕毅(アルファタウリ)、2023年10月20日F1アメリカGP

「自分のパフォーマンスには満足していますが、僅かなドライビングの違いでQ3に進出できたと思うので、悔しい気持ちもあります。ただトップ10に入ったクルマはチームとして2台が揃ってという事もあり、今日は自分たちのクルマのパフォーマンスを引き出せたと思っています」

チーフ・レースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは「セクター1でのトラフィックによるダーティーエアーがなければ楽にQ3に進めていた事だろう」と語った。

カタールGPでは11番手スタートの15位フィニッシュと後退したが、入賞に向けての材料は揃っているとして、「トップ10フィニッシュできれば最高ですね」と自信を見せる。

「11番手はポイントに近いので、日曜のスタートポジションとしては悪くないと思いますし、楽しみにしています。今朝のFP1のロングランペースは悪くなかったので、明日と日曜はチャンスがあると思います」

リアム・ローソンに代わり、アルファタウリの隣のガレージに戻ってきたダニエル・リカルドはチームメイトから0.277秒遅れの15番手でクルマを降りた。8度のグランプリウィナーについて角田裕毅は、早速、チームに貢献していると強調した。

「ダニエルが戻ってきてくれて嬉しく思います。スピードに慣れるという点で、僅か1回のフリー走行で予選の臨まなければならない状況は楽ではありませんが、彼は良い仕事をしたと思いますし、既に素晴らしいフィードバックを与えてくれています。その結果、僕らは11位で予選を終える事ができました」


2023年のF1アメリカGP予選でポールポジションを獲得したのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)。2番手にはランド・ノリス(マクラーレン)、3番手にはルイス・ハミルトン(メルセデス)が続く結果となった。

シュートアウトは日本時間10月21日(土)26時30分、スプリントは同31時から1時間に渡ってサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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