COTAでインタビューを受けるブレンドン・ハートレー
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F1初走行を終えたハートレー「F1のグリップはWECより凄い!ショックだよ」F1アメリカGP 2017《初日》

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第17戦アメリカGPでF1デビューを果たしたブレンドン・ハートレーは、普段乗っているWEC世界耐久選手権のLMP1マシンと比べて、F1の驚異的なグリップ力に驚いたという。特に今年のマシンは幅広のフォルムをまといタイヤ幅も広がっているため、余計にグリップが増している。

「普段慣れ親しんでいるマシンとの最大の違いは、高速走行時のグリップ力だよ。F1は凄まじいね…かなりショッキングだよ!」と初走行を振り返ったハートレー。ハートレーは2014年よりポルシェチームからWECに参戦、ポルシェ・919ハイブリッドで今年のルマンを制した後、ピエール・ガスリーの代役としてトロ・ロッソSTR12を駆る。

「タイヤもかなり違うけど、ロングランはいい感じだし、タイヤマネジメントも上手くやれたんじゃないかな。今一番頑張らなきゃならないのは新品タイヤの使い方だね。予選前の明日の3回目のフリー走行でもう1回確認してみなきゃ。とは言え、全体としては上手い事まとまってきてると思うよ。今夜は大量のデータを分析して、明日もう一歩前に駒を進めたいね」

初ドライブとなったFP1では、同じマシンに乗ったショーン・ゲラエルを1秒以上も上回り、実力の差をみせつけた。ダニール・クビアトがコックピットに戻ったFP2では逆に1.2秒先行されたが、大きなミスもなく初日の練習走行を終えた。

他カテゴリから初めてF1を走るドライバーにありがちなのがヘルメットの締め付け問題。世界最高峰のエアロパッケージとブレーキング力を持つF1では、キツめのメットを被っていないとグラついてしまって走行できない。高速走行時のコックピット上方は負圧が発生、ハートレーはヘルメットが浮いてしまう問題に悩まされた。今日は風よけを加えるなどしてメットに変更を施した。明日までに再度改良していくという。

主任エンジニアのジョナサン・エドルズによれば、今週末のハートレーはセットアップ・タイヤともに決勝重視の方向性を取っているという。ハートレーは硬めのタイヤを温存しており、マシンはロングランペースを重視したセットアップを模索している。隣のガレージのダニール・クビアトは予選重視のセットアップ、トロ・ロッソは両者で戦略を分ける。

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