ブレンドン・ハートレー
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トロロッソF1、米GPでブレンドン・ハートレーを起用!33年ぶりのニュージランド人、ガスリーはSF鈴鹿に出場

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10月14日、スクーデリア・トロ・ロッソはF1アメリカGPでピエール・ガスリーに代わりブレンドン・ハートレー(27歳)を起用する事を発表した。トロ・ロッソはオースティンでのレースをダニール・クビアトとハートレーのコンビで挑む。ガスリーは、鈴鹿サーキットで行われるスーパーフォーミュラ選手権の最終戦に出場する。

トロ・ロッソは、前戦日本GPを以てカルロス・サインツがチームを離れルノーに移籍する事を発表、次戦アメリカGPではクビアトがシートに戻る事が確定していた。ガスリーは現在0.5ポイント差でスーパーフォーミュラのチャンピオン争いを繰り広げており、シリーズ最終戦はアメリカGPの開催日程とバッティングしていた。2戦連続を異なるドライバーラインナップで挑むのは、1994年のロータス以来初めての事となる。

ブレンドン・ハートレーはニュージーランド出身のレースドライバー。同国籍のドライバーがF1を走るのは実に33年ぶり、1984年のマイク・サックウェル以来となる。2014年よりポルシェからWEC世界耐久選手権のLMP1クラスに参戦、2015年にはマーク・ウェバーとティモ・ベルンハルトと共にWECチャンピオンに輝いた。元々はレッドブルの育成ドライバーであり、2008年にはトロ・ロッソの2008年型マシンであるSTR3のシェイクダウンを担当、翌年はレッドブルのテスト兼リザーブドライバーを務めていた。ハートレーにとっては8年ぶりのF1マシンとなる。

他のカテゴリで素晴らしい活躍を見せているハートレーだが、決してF1への夢を諦めていたわけではないという。

「こんなに素晴らしいチャンスを得られるなんてビックリだよ!子供の頃からの夢であり、僕の情熱であるF1への夢を諦めた事は一度だってなかった。リザーブドライバーとしてレッドブルやトロ・ロッソで過ごしていたあの時以来、ずっと学んできたし成長してきた。困難な経験を経ることで強くなったんだ。夢の実現を授けてくれたレッドブルに心から感謝するよ。WECの傍らF1で戦う事を許してくれたポルシェにもね。F1のデビュー戦になるわけだから過剰な期待はしてないけど、COTAは僕の大好きなサーキットだし、最近レースした場所だから準備はOKだよ」

チーム代表を務めるフランツ・トストはハートレーの加入を喜ぶとともに、初レースでも素晴らしい活躍を見せてくれるだろうと期待を寄せる。

「ブレンドン・ハートレーを迎え入れる事を発表できて嬉しく思っています。彼は、レッドブルとトロ・ロッソのテスト兼リザーブドライバーとしてだけでなく、長い間様々なカテゴリでレッドブルファミリーの一員でした。ブレンドンはルマン24時間の勝者であり、WECのLMP1クラスを代表するドライバーです。彼のレース経験は長年に渡って蓄積されており、素晴らしい仕事をしてくれるのは間違いないと確信しています」

ハートレーは今週末に富士スピードウェイで行われている第7戦富士6時間レースにPorsche 919 Hybrid2号車で参戦しており、フリー走行1回目を2番手、2回目を4番手タイムで終えている。現在159ポイントを獲得しドライバーチャンピオンシップをリード、2017年のタイトル最有力候補となってる。

ハートレーがF1デビューする2017年のF1アメリカGPは、日本時間の10月21日(土)0時からのフリー走行で幕を開ける。舞台となるのは1周5.5kmのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)。

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