ハミルトン、フェルスタッペンとは異なりルクレールは「非常に分別がある」高速コプスでの戦いを経て

シャルル・ルクレール(フェラーリ)とサイド・バイ・サイドになるルイス・ハミルトン(メルセデス)、2022年7月3日F1イギリスGPCourtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

ルイス・ハミルトン(メルセデス)はF1イギリスGPでの最終盤のバトルを経て、シャルル・ルクレール(フェラーリ)はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)より遥かに「分別」があるドライバーだと称賛した。

1年前のシルバーストン・サーキットでのレースを覚えている者は誰もが、48周目の高速のコプス(ターン9)でのハミルトンとルクレールのサイド・バイ・サイドに息を飲んだ事だろう。

2021年のグランプリでは、激しいタイトル争いを繰り広げるハミルトンとフェルスタッペンがコプスで接触。レッドブルRB16Bがタイヤバリアにまで弾き飛ばされるインシデントが発生した。51Gの衝撃を受けたフェルスタッペンは病院に搬送された。

スチュワードはフェルスタッペンよりも「わずかに後方」からコーナーに進入して「エイペックスに達しないラインを走行」していた等として、ハミルトンに10秒ペナルティを科したが、残り2周でトップに浮上。勝利を掴んだ。

当時を再現するかのように、ルクレールとハミルトンは表彰台を懸けて高速のコプスへと並んで向かっていった。12ヶ月前と同じ様にハミルトンはイン側にいたが、当時とは異なり外側に膨れる事はなくエイペックスを捉え、アウト側からルクレールが大外刈りを決めた。

3位表彰台を経てSky Sportsのインタビューに応じたハミルトンは「シャルルの仕事ぶりは素晴らしかった。本当に分別のあるドライバーだ。去年僕が経験した一件とは明らかに大きく違っていた」と語った。

「例えばコプスでは、僕ら2人は何の問題もなく通過した。なんてバトルなんだ。本当に、本当に素晴らしい週末だった」

コプスでの後退後、ハミルトンはハンガーストレートでルクレールを抜き去り、そのまま3位フィニッシュを飾った。ただ、一時は優勝に手が届くと考えていた。

「色んな事が僕らに不利に働いた。スタートで3番手まで上がったのに、(リスタートの際に)5番手まで後退させられてしまった」とハミルトンは振り返った。

「ランド(ノリス)に離されてしまい、何周も掛けて追い抜いたと思ったらフェラーリとの差は5、6秒に達していた。それも良いタイムで追い上げていたし、いい感じにロングスティントをこなせたから『優勝をかけて戦えるかも』って思ってたんだ」

「でも残念ながらギャップが大きすぎたし、ピットストップもあまり上手くいかず、最後はウォームアップに苦労して2台に負けてしまった。今日は本当にタフだった」

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