角田裕毅「かなり助けられた」恵みの雨で4戦ぶり入賞、自身の走りを評価…次戦ハンガリーでの”定位置復帰”に期待
7月7日(日)に行われたF1第12戦イギリスGP決勝で10位フィニッシュを果たし、4戦ぶりのポイントを獲得した角田裕毅(RBフォーミュラ1)は、この日、シルバーストン・サーキットに落ちた雨が想定外の好成績の鍵になったと説明した。
最終盤にアレックス・アルボン(ウィリアムズ)に追い抜かれ9位を失ったとは言え、苦戦続きの週末での1ポイントはドライバー、チーム双方にとって、その懸命な努力の報酬として十分なものだった。
「良いレースでした。ドライコンディションの場合、難しいレースになることは分かっていたので、この結果には満足しています」と角田裕毅は振り返る。
「実際今回は、レース序盤で後続とのギャップを維持したり、前のクルマに接近したりするうえで雨が大いに役立ちました。普段は雨を好まないのですが、今回は間違いなく、かなり助けられました」
苦戦した終末における僅差のミッドフィールドを勝ち抜いてのポイント獲得は今後に向けて大きな意味を持つのではないだろうか。
「そうですね、正直、フリー走行のペースから見て、ポイント獲得が難しいレースになることは予想していました。それでも1ポイント獲得できたので、これを糧に前進していきます」
「これからのレースでは、もっと良い結果を残せればと思っています。ここ数戦は高速サーキットでの週末が多かったわけですが、ハンガリーは低速と高速セクションが混在しているので、自分たちの強みを活かしてトップ10争いに復帰できるといいなと思います」
また、SNSを通して「このようなレースになるとは思ってもいませんでした。もちろん、自分自身のパフォーマンスには本当に満足していますし、ポイント圏内でフィニッシュすることができ、チームも素晴らしい仕事をしてくれました」とファンに報告した。
メジャーアップグレードを投じたハースが大きく前進したことで、中団争いはさらに熾烈なものへと姿を変えつつある。
僅か1ポイントとは言え入賞を果たしたにも関わらず、角田裕毅はランス・ストロール(アストンマーチン)とニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)に交わされドライバーズランキングTOP10圏外、12位に後退した。
ハンガロリンクでの巻き返しに期待したい。
2024年F1第12戦イギリスGPでは、2番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)が3年ぶりのトップチェッカーを受け通算104勝目を上げた。2位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位表彰台にはランド・ノリス(マクラーレン)が続いた。
ハンガロリンクを舞台とする次戦ハンガリーGPは7月19日のフリー走行1で幕を開ける。