2021年7月17日のF1イギリスGPスプリント予選に向けて準備するフェラーリのカルロス・サインツ
Courtesy Of Ferrari S.p.A.

接触はラッセルの「ミス」と逆転劇のサインツ、全開走行を存分に楽しんだルクレール / Ferrari

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スクーデリア・フェラーリ勢は7月17日(土)のF1イギリスGPスプリント予選でシャルル・ルクレールがスタートポジションの4番手を維持した一方、カルロス・サインツは11位フィニッシュと2ポジションダウンの結果に終わった。

オープニングラップでサインツは、ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)と接触して10ポジションダウンの19番手に後退。その後、怒涛のオーバーテイクを重ねてフィールドを駆け上がっていったものの、失った順位を取り戻し切る事はできなかった。

ただ一件についてスチュワードは、ラッセルに非があるとして3グリッド降格ペナルティを科す裁定を下した。これによりサインツは日曜の決勝レースを10番グリッドからスタートする。

レーシングディレクターを務めるローラン・メキーズは、ルクレールがトップ3台に引き離されなかった事を前向きに評価する一方、サインツの結果に関しては「ポジションを上げられるポテンシャルがあった」として失望感をあらわにした。

フェラーリ:F1イギリスGPスプリント予選

カルロス・サインツスプリント予選: 11位, グリッド: 9位

スプリント予選というよりも、今日は僕にとって“カムバック・スティント”だった。クルマのペースは良かったし、明日に向けてポジションを上げたいと思ってたから満足には程遠い結果だ。

残念ながら1周目のジョージのミスで僕のレースは台無しになってしまった。ロックアップした彼がリアにぶつかった事で僕はコースアウトを強いられ、19番手まで転落してしまった。

諦めずに全力でプッシュし続けた結果、追い抜きが難しいコースにも関わらず何度かオーバーテイクして何とか11番手まで挽回することができた。

強烈な逆転劇だったけどコースオフがなきゃもっと良かった。いずれにしても、これもレースの一部だし明日がまだ残っているから、更に順位を上げていきたい。クルマも僕も準備は万端だ。もう一度戦ってやる。

シャルル・ルクレールスプリント予選: 4位, グリッド: 4位

17周をひたすら全力で走るという展開はこれまでとは違ったもので、スプリント予選は本当に楽しかった。最大の違いはタイヤの温存を気にしなくて良いって事だ。兎に角、思い切り走れた。

今回はリスクを冒したりはしなかったけど、もしポジションアップのチャンスがあれば、掴みにいっただろうね。

僕のレースは単独走行で少し寂しいものがあったけど、前の連中に引っ張られる事なくついていけたのは良かった。

これまでのところ、この新しい週末のフォーマットは気に入っている。特に金曜日は予選があるし、通常の週末より得るものが多く、毎日が何かしら特別だから楽しめてる。僕らにとってもそうだけど、ファンにとってもいつも以上にエキサイティングなんじゃないかな。

ミディアムタイヤでのペースはかなり真っ当だったと思う。積んでいる燃料の量が実際のレースとは違っていても、バランスという観点で良い洞察を得る事ができた。

今夜は大量のデータを分析して、明日に備えたいと思う。


逆転のポールポジションはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。2番手はルイス・ハミルトン(メルセデス)。3番手はバルテリ・ボッタス(メルセデス)という結果となった。

2021年F1イギリスGP決勝レースは日本時間18日(日)23時にブラックアウトを迎え、1周5891mのコースを52周する事で争われる。

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