ジョージ・ラッセル、F1イギリスGPで3グリッド降格…跳馬サインツとスプリント戦で接触。ガスリー含む3名が昇格
F1イギリスGPのスチュワードは17日のF1第10戦イギリスGPスプリント予選レースを終えて、ウィリアムズのジョージ・ラッセルに3グリッド降格ペナルティを科す裁定を下した。
これによりエステバン・オコン(アルピーヌ)が9番手、カルロス・サインツ(フェラーリ)が10番手、そしてピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が11番手に昇格した。
予選8番手のラッセルは17周のスプリントを9位でフィニッシュ。英国グローブのチームに2016年のバルテリ・ボッタス(6番手)以来となるシルバーストンでの最高グリッドを捧げたかに思われたが、1周目の衝突の責任を問われた。
ラッセルはブラックアウト直後のターン6でサインツと接触。55号車フェラーリSF21は18番手にまで転落した。
事情聴取と映像証拠のレビューを終えたスチュワードは、ラッセルがフロントをロックさせてコーナー出口でアンダーステアに見舞われ、その結果としてサインツをコース外の芝生に追いやったと判断。事故の責任はラッセルにあるとの裁定を下した。
サインツは一件についてSky Sportsとのインタビューの中で「ジョージがミスを犯した事は明らか」と述べた。対するラッセルは、自身には事故を避ける手段は残されていなかったと主張した。
本来であればこの種のインシデントはタイムペナルティの対象だが、スチュワードはインシデントがスプリント予選という特殊な状況下で起きたものである事を考慮したと説明した。
「レース中にこの種のレギュレーション違反が発生した場合、レースの長さに応じたタイムペナルティが科せられる事は承知しているが、スプリント予選はレースのグリッドを決めるためのものであり時間も短いことから、我々はグリッドペナルティがより適切であると考えた」
更にラッセルにはスーパーライセンスの停止に係るペナルティポイント1点が加算された。これにより過去12ヶ月間での累積点は7点に達し、レース出走禁止に後5点と迫った。