メルセデス、速さを見せるフェラーリを警戒「今週末は”超”がつくほどの接戦になる」
日本時間7月6日(金)に行われたF1第10戦イギリスGP初日プラクティスを終えて、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスがセッションを振り返った。過去4年連続でシルバーストンを制しているハミルトンは、フェラーリのセバスチャン・ベッテルの後塵を拝し2番手、ボッタスは3番手で初日を締め括った。
テクニカル・ディレクターを務めるジェームス・アリソンは「我々が楽勝で勝てると予想していた人にとっては、その思い込みが打ち砕かれた日になったと思う」と述べ、フェラーリの速さを強調。予選と決勝はこれまでにない大激戦になるとの認識を示した。
F1イギリスGP初日を終えて
ルイス・ハミルトンFP1: 1位, FP2: 2位
雰囲気は最高だし天気も申し分ない。集まってくれた観客の皆も素晴らしかった。トラックはこれまでで最も速い。コップスはエンジン全開だし、ターン1からターン2までDRSをオープンにして駆け抜けるその速さは異常なほどだよ。シルバーストンは走れば走った分だけ速くなるし良くなる。世界最高のコースと言わなきゃならないね。まるで戦闘機に乗ってような気分だよ。
でも、それと同時にこれまでに経験した中で最もバンピーなコースでもある。まるでニュルブルクリンク北コースみたいだよ!スピードとGフォースを考えると、今シーズンの中で最も体力的に厳しいレースになるんじゃないかな。
今日はソフトとミディアムの両方のコンパウンドを履いたんだけど、ソフトの方が感触が良いしライフも良い感じだね。ここでのタイヤへの負荷を考えると実に見事だと思う。フェラーリはかなり速そうだから、今週末は超がつくほどの接戦になるだろうね。ガチンコ勝負になるのはファンにとっても素晴らしいことだし、彼らに打ち勝てる事を祈ってるよ。
バルデリ・ボッタスFP1: 2位, FP2: 3位
これまでと比べてコースがかなり変わったね。再舗装された舗装はグリップ力は高いけど、バンプが多いんだ。運が良いことに、パフォーマンス面では僕らに影響はないみたいだけど。ターン9やターン13のような高速コーナーは少しばかり厄介になってるね。でも、グリップが上がってるから深刻な問題にはならないと思う。
路面が50℃を超えてたせいで少しオーバーヒートしてたけど、ソフトタイヤに関しては問題なく機能させる事ができたと思う。土曜と日曜も同じようなコンディションになるみたいだね。ハードタイヤの方はより丈夫そうな感じを受けた。ソフトに比べるとちょっと遅いけど、保ちは良さそうだね。明日に向けてもう少しパフォーマンスを引き出せると思ってるけど、フェラーリはかなり強そうだからすごい接戦になるんじゃないかな。
初日をトップで締め括ったのはスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル。2番手につけたメルセデスのルイス・ハミルトンを0.187秒差で退けた。3番手にはトップから0.357秒遅れでバルテリ・ボッタス。ハミルトンの5連覇阻止に向けて、跳馬が上々の仕上がりをみせた。
F1イギリスGP 3回目のフリー走行は、日本時間7月7日(土)19時から、公式予選は同22時からスタートする。