角田裕毅「フェルスタッペンの家で一緒に…」デ・フリースとは以前から”仲の良い友達”
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アルファタウリの新たなチームメイト、ニック・デ・フリースについて角田裕毅は、一緒にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の自宅へ行く位に、以前から良好な間柄にあると明かした。
コース上で激しく競り合う一方、一旦ヘルメットを脱げば良き友人というピエール・ガスリーとの”チーム内ブロマンス”は昨年末を以て幕を閉じ、今年は6歳年上のオランダ人ドライバーが反対側のガレージに入った。
第3戦オーストラリアGPを前に角田裕毅は日本語での会見の中で、数年前に同じレッドブル・ドライバーのフェルスタッペンの家を一緒に訪問した際のエピソードを明かし、元々打ち解けた関係だったと説明した。
「ニックとは元々、3・4年前くらいから友達で、一緒にマックスの家に行って…あれ、3年前かな。いや2年前ぐらいですね」と角田裕毅。
「マックスと3人で家で喋ったりして、そのぐらい良い仲なので、リレーションシップという意味ではゼロから始める関係ではありませんでした」
ただ、自身とは性格が「結構、違う」という。
デ・フリースについて角田裕毅は「物事全部はっきりしてて、、自分がやりたいことはこれ、みたいな。何て言うんだろうな、すごく真面目ですね」と語り、忌憚なく率直に意見を口にするタイプなのだと説明した。
FIA-F2選手権やフォーミュラEでのチャンピオン獲得だけでなく、昨年はシーズンを通してメルセデス製パワーユニットを搭載する3つの異なるF1マシンをドライブするなど、経験という点で言えばデ・フリースは並のF1ルーキーではない。
フィードバック以外にも「チームとの接し方」や率直に意見を語る点で学ぶところがあるとして角田裕毅は、デ・フリースとは「お互いにリスペクトし合う関係」であり、「一丸となってクルマを良くしていくために、フィードバックをシェアし合い、嘘偽りなく率直に話し合っている」として、ある面においてはガスリーと似た関係にあると明かした。
変わったのはチームメイトだけでない。ノエル・キャロルに代わり今年は、昨年までダニエル・リカルドを指導していたマイケル・イタリアーノがパフォーマンスコーチに就いた。
そこで角田裕毅はシーズン開幕に先立ち、イタリアーノとの関係構築を目的の一つとして2週間に渡ってドバイに滞在し、例年以上に「フィジカル面の強化」に注力した。
角田裕毅は昨シーズンに何度か、疲れによる集中力の低下を「痛感」したレースがあったと認め、レースを楽しみ結果を出すためには「フィジカルが1番目か2番目に重要」だと強調した。
トレーニングの成果は、あからさまに逞しくなったその肉体だけでなく、1ポイントを巡る粘り強いレースを繰り広げた開幕2戦にも表れているように思われる。
未だに「ジムの匂い」「トレーニングの匂い」が嫌いという角田裕毅だが、目に見えて効果が分かるようになってきたため「少し楽しみ」とも認め、今では自らレーニング内容をリクエストしたりすることもあると付け加えた。