角田裕毅、文句の矛先は「チームではなくクルマ」と釈明…気持ち切り替え入賞懸けて戦うと約束
物議を醸した発言を経て、F1第4戦スペインGP決勝レースを直前に控えたアルファタウリ・ホンダの角田裕毅は、気持ちは既に切り替えたとして、ポイント獲得に向けて全力で決勝レースに挑みたいと意気込んだ。
前日に行われた予選後インタビューの発言内容と無線での暴言(共に英語)は、自身のパフォーマンス不振を棚に置いたチーム批判と受け取られ、大きな波紋を呼び謝罪を余儀なくされた。
土曜午前のFP3ではレースエンジニアから「落ち着け」となだめられ、16番手でQ1敗退した際は無線を通して「このクルマは信頼してドライブできない!」と不満を爆発させた角田裕毅はその後、不振の原因についての見解を問われ次のように答えた。
「分かりません。先ほども言った通り、チームメイトと比べると毎回フィードバックが違うんです。同じクルマなのかどうか、ちょっと疑問に思っています……もちろん同じクルマなのですが、性格があまりにも違い過ぎています」
「もちろんドライビングスタイルの違いかもしれませんが、何が起きているのか、なぜこんなに苦労しているのか分からないんです」
66周のレースを前に、ピットレーンでのインタビューに応じた角田裕毅は「昨日は完全に自分のミスでした」「昨日は無線で少し熱くなってしまった」と述べ、カッとなりやすい性格を今後の反省材料に挙げた。
またチームに謝罪した事を明かしたが、その一方で「文句を言ったのはチームに対してではなくクルマに対してだった」と釈明した。
更に決勝レースに向けては既に気持ちを切り替えたとして、カタロニア・サーキットはオーバーテイクが困難であるものの、チームのためにポイントを持ち帰れるよう最初からプッシュして攻めていきたいと誓った。
角田裕毅は前にジョージ・ラッセル、後ろにキミ・ライコネンという並びの16番グリッドから巻き返しに臨む事になる。