角田裕毅、予選Q1で宙を舞う衝撃クラッシュ…コラピントも衝突し赤旗相次ぐ―F1エミリア・ロマーニャGP

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2025年5月17日、F1第7戦エミリア・ロマーニャGPの予選Q1において、レッドブル・レーシングの角田裕毅が、得意としてきたイモラ・サーキットで激しいクラッシュを喫した。

クラッシュが発生したのはQ1開始から約8分後。角田は高速のターン6でリアのグリップを失った。進入時にはフロアを強く擦る場面が見られ、粉塵が舞い上がった後、縁石に大きく乗り上げた。

その結果、マシンはスピンしながらグラベルに突入し、そのままウォールに激突。マシンは宙を舞ってタイヤバリアの上で横転した。

このクラッシュによりセッションは赤旗中断となり、時計の針は残り12分13秒で止められた。幸いにも角田は自力でコクピットを脱出し、検査のためメディカルカーに乗り込んだ。

マシンは外観からも深刻な損傷を受けていることが確認されており、ギアボックスやサスペンションのみならず、シャシーの中核であるモノコックの交換が必要となる可能性も考えられる。

予選結果が記録されなかったため、決勝は少なくとも最後尾20番手からのスタートとなる見通しで、交換が必要なパーツの状況などによっては、ピットレーンスタートも考えられる。

Q1最終盤には、ジャック・ドゥーハンに代わって今週末、アルピーヌF1デビューを果たすフランコ・コラピントがターン4でクラッシュ。ラインを外してグラベルにホイールを落とし、こちらも壁に衝突した。

セッションは再び赤旗中断となり、そのまま終了した。コラピントは14番手タイムでQ2に進出したが、クルマは大きく損傷しており、走行を継続することはできない。

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