自工会 豊田会長、五輪に「不公平感」F1含むモータースポーツ世界選手権の軒並み中止を受け

トヨタ自動車の豊田章男社長、2021年9月18日に行われたスーパー耐久第5戦鈴鹿S耐での会見にてcopyright TOYOTA MOTOR CORPORATION

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大防止措置によって国内で開催が予定されていた国際的なモータースポーツ大会が軒並み中止を余儀なくされた現状に対し、日本自動車工業会の豊田章男会長は「不公平感」があると述べ、政府による五輪との対応の違いに不満を示した。

世論の大部分が反対する中、東京オリンピック、パラリンピックでは特例措置が適用され、9月5日に全ての日程を終了した。一方、F1、ロードレース世界選手権(MotoGP)、FIA世界耐久選手権(WEC)、世界ラリー選手権(WRC)、FIM世界耐久選手権の5つのワールドチャンピオンシップは渡航制限により中止を強いられた。

こうした状況について東京オリンピック、パラリンピックの最高位スポンサーを務めたトヨタ自動車の豊田社長はスーパー耐久第5戦鈴鹿S耐での会見において、自工会会長という立場で「五輪で許されても四輪、二輪では許されない。不公平感を感じております」と語った。

「五輪、パラリンピックと同じアスリートであるにも関わらず、モータースポーツのアスリートに対して入国に対する許可が異なるのは何故か、開催についての判断が異なるはどうしてのなのか」

「モータースポーツに関しては外国人選手が中々入国できないといった状況などもありました」

全日本スーパーフォーミュラ選手権やSUPER GTにおいても、日本への渡航許可が得られなかった事でサッシャ・フェネストラズら複数の外国人ドライバーが欠場を余儀なくされる事態が発生した。

なおF1日本GPの中止によって地元鈴鹿サーキットでのF1ラストランが果たせなくなったホンダは、その代わりとして10月7日(木)より特設サイトにて「Honda Japanese Virtual Grand Prix」を開催する。

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