ムジェロ・サーキットのピットレーンを走行するレッドブル・ホンダRB16、2020年F1トスカーナGPフリー走行にて
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ホンダF1、上位争う充実のプラクティス「車体・エンジン共に最適化の余地は大きい」と田辺TD

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ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは、9月11日(金)に行われた2020 F1第9戦トスカーナGP初日プラクティスを振り返り、「車体・エンジン共に最適化の余地は大きい」と述べ、予選と決勝を含む2日目以降のセッションに向けて、パフォーマンスを更に引き上げていけるとの認識を示した。

F1カレンダー初登場という事で、ムジェロ・サーキットでの週末には高い関心が寄せられている。MotoGPではお馴染みだが、F1ではテスト開催地としての実績はあるもののグランプリの開催は今回が初。誰もが手探りの状態で挑んだ初日を制したのはメルセデスであったが、ホンダエンジン勢も劣らず好調だった。

順位 ドライバー チーム タイム
3 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:17.235 +0.246 25
4 アレックス・アルボン レッドブル・ホンダ 1:17.971 +0.982 28
8 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 1:18.244 +1.255 30
15 ダニール・クビアト アルファタウリ・ホンダ 1:18.736 +1.747 33

苦手とする低ダウンフォースの高速2連戦を終えたRB16は息を吹き返し、エースのマックス・フェルスタッペンは午後のFP2で2番手ルイス・ハミルトンに1000分の39秒と迫る3番手タイムをマーク。アレックス・アルボンは4番手タイムを刻み、アルファタウリ勢は1週間前の優勝で勢いに乗るピエール・ガスリーが8番手につけ、ダニール・クビアトは15番手でクルマを降りた。

Honda F1:トスカーナGP初日

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

今日のトスカーナGP初日は、2チーム4台ともにスムーズなセッションを過ごす事ができ、多くの周回を重ねて予定通りにプログラムを消化することができました。現行F1レギュレーション下での初走行となるムジェロ・サーキットで、きちんとプログラムを消化してデータを収集することは、初日の仕事として大変重要なことです。

今日は色々なセッティングを試して走行したことで、予選およびレースに向けて車体側、パワーユニット(PU)側の双方で貴重なデータを収集することができました。初めてのサーキットということで、車体・PUともに、通常よりも最適化の余地が大きいのではないかと考えています。

これからデータを分析し、明日以降のセッションに備えます。


初日をトップで締め括ったのはバルテリ・ボッタス。2回のセッションで共に最速を刻んだ。2番手にはルイス・ハミルトンが続き、メルセデスがタイムシートのトップに並んだ。3番手には僅差でマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が続く結果となった。

F1トスカーナグランプリ3回目のフリー走行は日本時間9月12日(土)19時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってムジェロ・サーキットで開催される。ムジェロでのF1グランプリは史上初。コースの詳細はムジェロ・サーキットを参照されたい。

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