アレックス・アルボン、超高速のムジェロに興奮「ミスが許されない最高に楽しいサーキット」
2020 F1第9戦トスカーナGP初日プラクティスを4番手で締め括ったレッドブル・ホンダのアレックス・アルボンは、息つく暇もない超高速のムジェロ・サーキットに感動したようで「ミスが許されない最高に楽しいサーキットだ」と語った。
アルボンは1回目のプラクティスで34周を走り込み、1分19秒068の9番手タイムを記録すると、フリー走行2回目では1分17秒971をマーク。僚友マックス・フェルスタッペンとのギャップは0.736秒と大きく開き、背後には僅差でルノーの2台が迫るものの、4番手という上位で初日を締め括った。
順位 | ドライバー | チーム | タイム | 差 | 周 |
---|---|---|---|---|---|
3 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:17.235 | +0.246 | 25 |
4 | アルボン | レッドブル | 1:17.971 | +0.982 | 28 |
5 | リカルド | ルノー | 1:18.039 | +1.050 | 32 |
オールドファッションのムジェロは、ランオフエリアの大部分がグラベルで構成されており、ドライバーエラーはスチュワードによってではなく、コースによって罰せられる。
FP2では、ランド・ノリス(マクラーレン)がターン3からの脱出の際に左片輪をグラベルに落とすミスを喫した。ランオフエリアがアスファルトであれば体勢を立て直してコースに戻れるが、砂利に足を取られてはなす術もなく、ノリスはコンクリートバリアに激突。その代償としてフロントウィングを破損し、セッションの大半を失った。
ムジェロはミスが許されない最高に楽しいサーキット
アレックス・アルボンFP2: 4位, FP1: 9位
今日は良い一日になったと思う。それに、このコースはドライブしていて単純に凄く楽しい。コース全体がかなりの高速だし、ランド(ノリス)を見ても分かる通り、ミスの余地が殆ど残されていないから、ドライバー的には興奮の度合いが高い。
高エネルギーのムジェロでは、ターン1からターン15に至るまでクルマの状態が全く異なる。身体的にも厳しく、特にターン8と9の首への負担は大きく、本当に楽しい。
パフォーマンス的にも概ね満足している。もちろん、マシンバランスという点で若干追求しなきゃならない部分もあるけど、苦戦していたモンツァと比べれば全然良い感じさ。
暑いコンディションではあったけど、そんな条件でもタイヤは保ってくれていたし、ソフトのパフォーマンスも悪くなかった。でも日曜のレースでは複数回ストップが主流になると思う。
初日をトップで締め括ったのはバルテリ・ボッタス。2回のセッションで共に最速を刻んだ。2番手にはルイス・ハミルトンが続き、メルセデスがタイムシートのトップに並んだ。3番手には僅差でマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が続く結果となった。
F1トスカーナグランプリ3回目のフリー走行は日本時間9月12日(土)19時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってムジェロ・サーキットで開催される。ムジェロでのF1グランプリは史上初。コースの詳細はムジェロ・サーキットを参照されたい。