トロロッソ・ホンダSTR14、伊ミサノ・サーキットでシェイクダウンを実施
トロロッソ・ホンダは13日、本拠地イタリアのエミリア=ロマーニャ州に位置するミサノ・サーキットで、2019年の新車「STR14」のシェイクダウンを実施した。現地は晴天に恵まれ、絶好のテスト日和となっている。
実車初走行の大役を任されたのは、一年半振りにチームに復帰したロシア出身のダニール・クビアト。確認できる範囲内では特に大きなトラブルもなく、ホンダRA619Hは快音を響かせ、マシンは順調に走行を続けている。
ホンダエンジン搭載2シーズン目のチャンピオンシップに挑むファエンツァのチームが、バルセロナテストと開幕オーストラリアGPに向けて着々と準備を進める一方で、マシン開発の遅れを理由にウィリアムズ・レーシングがシェイクダウンを中止。ルノーも同様に、パーツ製造の遅れからテスト前の試走行を取り止める動きが出ている。
.@kvyatofficial putting in his first laps behind the STR14 👊 pic.twitter.com/Jvjb2fztJo
— Visa Cash App RB F1 Team (@visacashapprb) February 13, 2019
見積もりの甘さ故に、ライバルチームが足止めを食う状況に陥っているのとは対照的に、トロロッソ・ホンダのマシン開発が順調に推移している理由の一つには、STR14が昨季のレッドブル・レーシング「RB14」のパーツを多数流用している事が挙げられる。既に製造及び運用上の問題が明らかとなっているある種の”既製品”を用いるだけに、予定外のトラブルが発生しにくいのだろう。
事実、スクーデリア・トロロッソは昨季最終戦から1ヶ月弱の年明け早々に、FIA国際自動車連盟のクラッシュテストに合格した事を発表。公表しないチームがあるとは言え、堂々の一番乗りを上げている。