アストンマーチンの2024年型F1マシン「AMR24」のリアウイング、リア・サスペンション、フロア
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

2024年型アストンマーチンF1「AMR24」主要諸元:メルセデスW15を示唆するリアサス変更

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アストンマーチンF1チームの2024年型マシン「AMR24」は最新型のメルセデス製F1パワーユニット「メルセデスAMG F1 M15 Eパフォーマンス」および同社製のギアボックス、油圧系、リア・サスペンションを搭載する。

公開された主要諸元に変化はなく設計哲学は先代「AMR23」を踏襲するが、コンポーネントの「大半」は2024年に向けて再設計されておりキャリーオーバーは「僅か」で、軽量化と高い空力効率を目指した開発により、より広範なサーキットでの活躍が期待される。

車体 ザイロン製サイド侵入防止パネルを備えたC/Cコンポジット材モノコック
サスペンション C/Cコンポジット材ウィッシュボーン
トラックロッド
プッシュロッド
アルミニウム製アップライト
トーションスプリングとダンパーおよびアンチロールバーアセンブリをインボードシャーシにマウント
ホイール BBS製:前18 x 13.2、後: 18 x 16.9(インチ)
クラッチ APレーシング製
タイヤ ピレリ製
ブレーキ ブレンボ製ブレーキキャリパー
自社設計のカーボンファイバーディスクとパッドを備えたブレーキバイワイヤーシステム
電気系統 自社設計の電気ハーネスを備えたFIAシングルECU
全幅 2000mm
ホイールベース 最大3600mm
車重 車両総重量798kg(ドライバー含む、燃料除く)
重量配分:44.5%~46.0%
パワーユニット メルセデスAMG F1 M15 Eパフォーマンス
1.6リッターV6ターボ&エネルギー回生システム
トランスミッション メルセデス製F1セミオートマチック8速

またローンチモデルはシーズンを通したマシン開発を念頭に置いており、パフォーマンス向上のための「最適なプラットフォーム」となるようデザインされた。2024年は史上最多となる24戦が予定されており、様々な特性を持つ幅広いサーキットで競争力を発揮する事がこれまで以上に求められる。

リア・サスペンションはプルロッドからプッシュロッドに変更された。これはつまり、現時点で未発表となっているメルセデスの2024年型F1マシン「W15」が同様にプッシュロッドに切り替えた事を意味する。シルバーアローは昨年、リアの挙動に課題を抱え、ドライバーたちはハンドリングに苦戦した。