残留なるか…佐藤琢磨、2022年インディカー参戦の可能性は五分五分
引退か残留か…レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLL)の佐藤琢磨は、2022年シーズンのインディカー・シリーズ参戦継続の可能性を五分五分と考えている。
シーズン中に最も多くポジションアップを果たしたとしてタグ・ホイヤーの「Don’t Crack Under Pressure」賞を受賞するなど度々決勝で印象的な巻き返しを見せたものの、佐藤琢磨にとっての今季は近年最悪のシーズンと呼べる程に難しいものだった。
昨年のインディ500で2勝目を飾った44歳の日本人ドライバーは2021年に1勝もできず、表彰台もゼロ。更にはポールポジションもゼロに終わった。
未勝に終わったのはA.J.フォイト時代の2016年以来のことであり、ランキングも11位と低迷した。
佐藤琢磨はRACERとのインタビューの中で次のように述べ、13シーズン目のシリーズ残留の可能性は半々との認識を示した。
「(来季の契約が未定である事は)トリッキーですが、以前にも同じような状況に遭遇した事があります。数年前もこんな感じでしたしね。今のところ、ちょうど50対50で難しい状況ですが、僕は決して諦めません」
「どう転ぶかについては、様々な要素に依ります。スポンサーを含めた多くの事が関係してきますので」
AP通信のジェナ・フライヤーによると、ホンダの関係者は2022年の佐藤琢磨のスポンサーシップに関して「進行中の議論」があると認めている。
RLLにはシモン・パジェノーに押し出された元メイヤー・シャンク・レーシングのジャック・ハーベイが移籍するとの見方が強く、佐藤琢磨は2シートに空きがあると見られるデイル・コイン・レーシングへの移籍あるいは引退が噂されている。
RACERはデイル・コインへの移籍の可能性について「激しいシート争奪戦が予想される事に加え、エンジニアのオリヴィエ・ボワソンがグロージャンに続いてアンドレッティに移籍したため、51号車が最近の競争力を維持できるかどうかは分からず、人気ある日本のベテランドライバーにとっての状況は決して単純ではない」としている。
なお昨年はシーズン終了後の10月24日にRLLの2021年残留が発表されている。