レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨、2021年7月3日インディカー・シリーズ第10戦ミッドオハイオ予選
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デイル・コイン、佐藤琢磨との2022年契約を発表「最高のドライバーの一人」3度目のインディ500制覇に期待

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インディカー・シリーズに参戦するデイル・コイン・レーシングwith リック・ウェア・レーシングは米国イリノイ州プレーンフィールド現地12月9日(木)、2度のインディ500チャンピオン、佐藤琢磨との契約を発表した。

日本を代表する44歳のレジェンドドライバーはレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングでの4シーズンを経て、2022年はホンダエンジンを搭載する51号車でNTTインディカー・シリーズの全戦に参戦する。

佐藤琢磨は契約発表に際して「今回の契約に伴い、デイル、リック、そしてデイル・コイン・レーシングの皆さんと共に仕事に取り組む事ができる事を本当に嬉しく思います」と語った。

「チームはシーズン毎に、あらゆる種類のサーキットで競争力を発揮してきました。特に近年のインディ500でのスピードは本当に印象的でした。新しい環境で働くことを凄く楽しみにしていますし、スタートが待ち遠しい思いでいっぱいです」

チームの共同オーナーであるデイル・コインは「あのインディアナポリス500で2度の優勝を果たすなど、タクマはインディーカー・シリーズにおける最高のドライバーの一人である事を証明してきた」との談話を発表した。

「素晴らしいマシンとドライバーの組み合わせで来年のインディアナポリス500を戦う事を楽しみにしている。チーム内の誰もが、才能豊かなミスター・サトーの加入を歓迎している」

佐藤琢磨はF1での7シーズンを経た後、2010年に渡米。インディカー・シリーズへと転向した。

過去12シーズンで198戦に出場し、14回の表彰台と2度のインディ500制覇を含む計6勝を達成。10度のポールポジションと70回のトップ10フィニッシュ、896のリードラップを記録するなど、歳を重ねる毎に競争力を増し続けている。

チームの共同オーナーであるリック・ウェアは「タクマが2022年にデイル・コイン・レーシングwith RWRの一員となる事を嬉しく思う」と語った。

「タクマが持つモータースポーツにおける経験は米国に留まらず世界に渡るものだ。彼の経験とクルマに関する豊富な知識によってプログラムをステップアップさせ、成功に満ちたシーズンを目指していく事を楽しみにしている」

「ひょっとしたら再びインディ500での勝利を彼の業績リストに加える事ができるかもしれないわけで、本当に楽しみだ」

2022年のNTTインディカー・シリーズは、2月25日~27日のセント・ピーターズバーグで開幕を迎える。