佐藤琢磨「100%全力で挑む」初のインディ500ポールへ…ガナッシ、3年連続で全車予選TOP12を達成
5月20日(土)の予選1日目に平均233.322mphの7番手をマークしたチップ・ガナッシ・レーシング(CGR)の佐藤琢磨は、キャリア初のインディ500ポールポジションを目指して21日(日)の”トップ12予選”に挑む。
CGRが全車トップ12進出を果たしたのは3年連続。第107回インディ500の優勝候補は同じく全3台をトップ12に並べたアロー・マクラーレンとCGRに絞られつつある。アレックス・パロウは3番手、スコット・ディクソンは5番手、マーカス・エリクソンは10番手を刻んだ。
前日のくじ引きにより25番出走と後手に回った佐藤琢磨は、1回目のアテンプトでオーバーステアに見舞われ、4周目に壁スレスレの際どいシーンがあったものの、232.857mphを記録して暫定8番手につけると、2回目のアテンプトで7番手に浮上した。
ヘルメットを脱いだ佐藤琢磨は「エキサイティングではありましたが、同時に本当にタフな予選でした」と振り返った。
「コンディション的に非常に難しく、最初のアタックの最終ラップで滑ってしまいましたが、その後、改善して素晴らしいチームワークを発揮することができました」
「全車がトップ12に入ったことが何より大事なことです。明日に向けて今夜はデータを分析し、100%全力で挑むつもりです」
佐藤琢磨と同じように20番手出走と、コンディション的に不利な順番で最初のアテンプトを迎えたパロウは「理想的な順番とは言えなかった」としながらも、CGR最上位となる3番手で初日予選を終え「ファスト6を争う準備はできている」と意気込んだ。
史上初の3年連続ポールを目指すディクソンは「幾つかミスをしてしまったので、再アテンプトして改善できて良かった。クルマは本当に良い感じだし、まだ引き出せるものが残っているのは間違いない」と振り返った。
2001-02のエリオ・カストロネベス以来となる2連覇を目指すエリクソンは、CGR全車のトップ12進出について「組織としての強さを示すものだ」として、2日目のセッションでもこの日の最終アテンプトと同じように「堅実な走り」をしたいと語った。
大会6日目の21日(日)は、現地14時からのトップ12予選と現地16時からのラストチャンス予選に続き、トップ12予選の上位6台によるポールポジション争い”ファスト6”が行われる。佐藤琢磨は5番手出走でトップ12予選に臨む。
セッションの模様は日本時間21日(日)0時30分より、スカパー!番組配信「GAORA SPORTS」でライブ配信される。