山本尚貴ポール・トゥ・ウイン!期待の福住はトラブルで無念のリタイヤ / スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿 決勝順位結果
2018年スーパーフォーミュラ開幕鈴鹿の決勝レースが22日(日)に三重県鈴鹿サーキットで行われ、ポールポジションからスタートした山本尚貴(TEAM MUGEN)がキャリア通算4度目の優勝を手にした。2位には12番グリッドから徐々にポジションを上げた関口雄飛(TEAM IMPUL)、3位には野尻智紀(DANDELION)という結果となった。
「本当にうれしい優勝です」と山本。「スタートする前から、自分たちとは違う戦略をとってくるチームがいるだろうなと予想はしていました。もし前に行かれても結果的に勝てるだろうと思えるほどマシンに手応えがありましたが、後ろを走ればタイヤを傷めてしまうので、それだけは避けようとがんばりました」
© Honda
「勝ったとはいえ決して余裕があったわけではなくて、もっと周回数があったら、もしかしたら違う結果になっていたかもしれない展開でした。次のレースに向けてデータを分析してチームと万全の準備をします」
2スペックタイヤ制がフル導入となった今シーズンのスーパーフォーミュラ。コンパウンドが柔らかくタイムが稼げるソフトタイヤと、コンパウンドが固めのミディアムタイヤという異なる2種類のタイヤの使用が義務付けられ、上位グリッドのドライバーの多くはミディアムタイヤでレースをスタート。一方、関口をはじめとした中段以降のドライバーの多くがソフトタイヤを選択した。
トップからスタートした山本は終始安定したペースを刻み続け、ソフトタイヤへの交換も無難に処理。ソフトに履き替えたレース終盤、怒涛の追い上げをみせていた関口に対してギャップを詰められはしたものの、危なげなく逃げ切ってみせた。
ソフトスタートの関口は24周まで第一スティントを引っ張りミディアムへ交換。山本より1秒近いタイムを刻んで追撃したが一歩及ばなかった。3番グリッドの野尻は、好ダッシュを決めるも加速途中に失速。スタートで順位を落としたが、巧みなタイヤマネジメントでポジションを回復、3位でチェッカーを受けた。
注目のルーキー、2番グリッドの福住仁嶺(TEAM MUGEN)は健闘虚しく32周目に電気系のトラブルでリタイヤ。松下信治(DANDELION)は12位、千代勝正(B-Max Racing)は14位、ピエトロ・フィッティパルディ(SUNOCO)16位に終わった。
2018年スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿 決勝順位結果
Pos. | Driver | Team | Lap | Time |
1 | 山本 尚貴 | TEAM MUGEN | 51 | 1:29’25.365 |
2 | 関口 雄飛 | TEAM IMPUL | 51 | 1:29’27.085 |
3 | 野尻 智紀 | DANDELION | 51 | 1:29’39.082 |
4 | 石浦 宏明 | CERUMO・INGING | 51 | 1:29’41.246 |
5 | 伊沢 拓也 | NAKAJIMA RACING | 51 | 1:29’56.272 |
6 | 塚越 広大 | REAL | 51 | 1:29’56.650 |
7 | ニック・キャシディ | KONDO | 51 | 1:29’57.940 |
8 | 中嶋 一貴 | TOM’S | 51 | 1:30’06.832 |
9 | 山下 健太 | KONDO | 51 | 1:30’10.792 |
10 | 小林 可夢偉 | KCMG | 51 | 1:30’12.987 |
11 | ジェームス・ロシター | TOM’S | 51 | 1:30’14.725 |
12 | 松下 信治 | DANDELION M6Y | 51 | 1:30’15.535 |
13 | 国本 雄資 | CERUMO・INGING | 51 | 1:30’35.845 |
14 | 千代 勝正 | B-Max Racing | 51 | 1:30’38.552 |
15 | 大嶋 和也 | SUNOCO | 51 | 1:30’54.702 |
16 | ピエトロ・フィッティパルディ | SUNOCO | 50 | 1:30’57.304 |
17 | ナレイン・カーティケヤン | NAKAJIMA RACING | 48 | 1:30’53.274 |
– | 福住 仁嶺 | TEAM MUGEN | 32 | 58’24.576 |
– | 平川 亮 | TEAM IMPUL | 24 | 42’41.258 |
スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス大会は、5月12日(土)に予選、13日(日)に決勝レースが開催される。