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自転車事故による負傷を経て僅か12日でランス・ストロールはパドックに戻ってきた。F1開幕バーレーンGPに参戦する意向であるものの、手術によって右手首には今も幾つかのネジが埋め込まれており、痛みも完全には消えていないという。
スペインでのトレーニング中、自転車のタイヤが路面の溝にハマって両方の手首を強打した。右手首に関してはその日のうちに手術を受け、プレシーズンテストはフェリペ・ドルゴビッチに託す事となった。
だが、テスト初日となった事故から4日後にはギプスが外れ、フィジオと共にリハビリを開始。続いて今週の火曜と水曜にシミュレーターを使ってF1マシンをドライブできるかどうかを確認し、バーレーンでの初日を2日後に控えて週末への参加を発表した。
医師によるとネジを外す時期は決まっておらず、そのまま埋め込まれたままになる可能性もあるという。
シミュレーターでの評価作業についてストロールは「ステアリングの強さを上げて目一杯まで切ったり、バンプを乗り越えたりしたけど、全てにおいていい感じだった」と説明した。
今も痛みを感じてはいるものの「これまでに経験した事がない」ような劇的ものではなく、「ドライビングを妨げるものではない」という。
経過は順調のようだが、アストンマーチンの今季型「AMR23」のドライブ経験はなく、医師からの許可は出ているものの、実車を走らせた際に手首にどのような影響が出るかも未知数だ。
チームはストロールの決勝出場を100%確信してはいない様子で、「フェリペ・ドルゴビッチとストフェル・バンドーンは今週末のリザーブ・ドライバーとして現地に留まる予定だ」としている。
「レースに出るチャンスは一つも逃したくない」とストロールは言う。
「多少の違和感を感じたとしてもレースをするのに十分だと思えば、そうするつもりだ。僕らはプロのアスリートなんだから」
「もし賢明ではないと感じたり、リスクがあると感じたり、骨がまだ十分じゃないと感じれば走るつもりはない」
「シーズンは長く、23レースもあるわけで、バーレーンで出走するのが全てじゃない事は分かってるけど、医者も僕も自信があるからここにいるんだ」