アルファタウリ・ホンダの角田裕毅に追われるマクラーレンのダニエル・リカルド、2021年6月27日F1シュタイアーマルクGP決勝レースにて
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ダニエル・リカルド、1周目に怒涛の順位アップもパワーダウンで元の木阿弥「こういう日は本当に嫌だ」

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予選13番手のダニエル・リカルド(マクラーレン)は1周目に怒涛のオーバーテイクを重ねてポジションを4つ上げて見せたが、6周目に立て続けに角田裕毅、カルロス・サインツ、セバスチャン・ベッテル、キミ・ライコネンに追い抜きを許し、F1第8戦シュタイアーマルクGPを最終13位で終えた。

「ターン1の出口でパワーダウンを感じたんだ」リカルドはパワーユニットの制御系に問題が生じていたのだと説明した。

「その後(ステアリング上の)幾つかのスイッチを操作した結果、ターン7か8までに元に戻す事ができたけど、1周目に追い抜いた連中にことごとく追い抜かれてしまった。その結果、隊列の中に埋もれてしまいレースは終わってしまった」

「低調な時っていうのは本当に低調なんだ。このスポーツではね。今日は本当に好きになれない日の一つだった」とリカルドは嘆いた。

チーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルは「チャンスを逃したような気分で少し複雑だ」としたが、チャンピオンシップを争うフェラーリの2台を抑えてのフィニッシュに満足感を示した。

リカルドは自身と同じくミディアムからハードへと履き替える1ストップ戦略を採ったカルロス・サインツ(フェラーリ)に触れて、仮にPUにトラブルが出なければチームメイトのランド・ノリスのすぐ後ろ、6位でフィニッシュして前戦と同じリザルトを持ち帰れたはずだと肩を落とした。

他方、連続入賞記録を13に伸ばしたノリスは、前は遠く後ろも遠いという単独クルーズでの5位という結果について「予想通りだった」としながらも「あまりアクションがない事もまた悪くはない」として、1週間後に控えるレッドブル・リンクでの第2レースに向けて「来週も同じ様にやれれば良いね」と語った。

今週末と同じレッドブル・リンクを舞台として行われる次戦オーストリアGPは7月2日のフリー走行1で幕を開ける。

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