レッドブル・リンクを走行するスクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレール、2021年6月25日F1シュタイアーマルクGPフリー走行にて
Courtesy Of Ferrari S.p.A.

フェラーリ、マクラーレンとの予想外の差に”驚愕”…ただ決勝での挽回は期待できる?

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フェラーリはF1第8戦シュタイアーマルクGP予選で、シャルル・ルクレールが7番手につけた一方、カルロス・サインツは今季2度目のQ2敗退を喫して12番手に留まった。

前戦フランスGPを除く今季のスクーデリアの出来を思えば称賛される結果ではないものの、3時間に及んだフリー走行でのパフォーマンスを考えれば特に驚きはなかった。

ただ、コンストラクターを争う直接のライバルであるマクラーレンとの差は埋めがたい程の大きさで、予選4番手を獲得したランド・ノリスはルクレールより0.352秒も速いタイムを残した。

ルクレールはノリスとのギャップについて「怖い、とまでは言わないけど、かなりの差」と評した。また、理由は分からないとした上で、コーナーでのロスは限定的であるものの、全域がDRSゾーンの「第一セクターでかなりのタイムロスがある」と指摘した。

サインツもまた、レッドブル・リンクがSF21に適したコースでない事は確かだとしながらも「正直に言ってショートランでこれほど離されるとは思っていなかった」と述べ、ライバルとのギャップの大きさに驚きを隠さなかった。

予選で差が付いた理由の一つについて、ルクレールはクルマのセットアップを決勝重視に振ったためだと仄めかしたが、それだけではノリスとの巨大なギャップの全ては説明できないとも語った。

依然としてポールリカールでの悲惨なレースペース不足の解決策は見つかってないというが、ルクレールは「幾つかのアイデアを試して見た結果、予選ペースは少しヌルくなかったけど、その分それがレースで役立つことを期待している」と語った。

なおレーシングディレクターを務めるローラン・メキーズもまた「先週のフランスでの課題を受け、今回は主に決勝をターゲットにして通常とは少し異なるアプローチで取り組んだ」と述べ、決勝に重点を置いたクルマ作りをしてきた事をうかがわせている。

決勝でのペースについて楽観的なのはサインツも同様だ。Q2進出を果たせなかったスペイン人ドライバーは「ロングランペースはポール・リカールの時と比べてポジティブだと思う」と述べ、レースでの巻き返しを誓った。


ポールポジションはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。2番手はバルテリ・ボッタス(メルセデス)。3番手はルイス・ハミルトン(メルセデス)という結果となった。

2021年 F1シュタイアーマルクグランプリ決勝レースは、日本時間6月27日(日)22時にスタート。1周4326mのレッドブル・リンクを71周する事でチャンピオンシップを争う。

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