アルファロメオの111周年を祝うスペシャルリバリーのC41、2021年6月24日F1シュタイアーマルクGPにて
Courtesy Of Alfa Romeo Racing

F1シュタイアーマルク PU投入状況:ホンダPU異常のガスリー含む6台が交換、主要コンポーネントの2基目交換サイクルが一巡

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国際自動車連盟(FIA)テクニカルデリゲートの発表を元に、2021年F1第8戦シュタイアーマルクGP初日終了時点における各ドライバー毎のパワーユニット(PU)投入状況を以下にまとめる。

前戦フランスGPでのホンダ勢及びアルピーヌ勢によるICE(内燃エンジン)交換を経て、レッドブル・リンクでの第1レースにおいてはフェラーリエンジン勢とアルピーヌに動きがあった。

まず、週末を前にフェラーリの2つのカスタマーチームが新たなコンポーネントの封を切った。

アルファロメオ勢は、キミ・ライコネンとアントニオ・ジョビナッツィがそれぞれ今季2基目のMGU-K及びCE(コントロール・エレクトロニクス)に交換。ハース勢はニキータ・マゼピンとミック・シューマッハが2基目のMGU-Kへと換装した。

またFP2に先立っては、PUにルノーのバッジを掲げるアルピーヌのエステバン・オコンがES(バッテリー)とCEを交換。いずれも今季2基目を開封した。

これによってICE、ターボチャージャー、MGU-K、そしてMGU-Hの主要4コンポーネントに関して全車が2基目を投入した事となり、交換サイクルが一巡した。

上記5台の交換はいずれも規約範囲内で、グリッド降格ペナルティの対象外だった。

なお2日目に向けてはアルファタウリ・ホンダの角田裕毅とピエール・ガスリー、ハースF1チームのニキータ・マゼピンがギアボックスを交換した。

こちらも罰則とはならないが、ホンダPUに異常の兆候が確認された事からガスリーはFP2を丸々欠場。FP3を前に今季3基目となる新品MGU-Kに交換してFP3に臨んだ。3基目投入はガスリーが初で、問題の個体は日本のHRD Sakuraに送られ詳細に調査される。

V6ハイブリッド導入8年目の今年はICE、TC(ターボ)、MGU-H、MGU-Kが各々年間3基まで、CE、ESは各2基まで降格ペナルティなく使用できる。ただしカレンダーが19戦以下となった場合は、MGU-Kの年間許容数が2基までに制限される。

また今季より新たに使用上限数が設定されたエキゾースト・システムは年間8セットまで使用できる。

F1シュタイアーマルクGP:パワーユニット投入状況

Team Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE EX
メルセデス L.ハミルトンHAM 2 2 2 2 1 1 2
V.ボッタスBOT 2 2 2 2 2 2 2
レッドブル・ホンダ M.フェルスタッペンVER 2 2 2 2 1 1 3
S.ペレスPER 2 2 2 2 2 2 3
マクラーレン・メルセデス D.リカルドRIC 2 2 2 2 1 1 2
L.ノリスNOR 2 2 2 2 1 1 2
アストンマーチン・メルセデス L.ストロールSTR 2 2 2 2 1 1 2
S.ベッテルVET 2 2 2 2 1 1 2
アルピーヌ・ルノー F.アロンソALO 2 2 2 2 1 1 5
E.オコンOCN 2 2 2 2 2 2 4
フェラーリ C.ルクレールLEC 2 2 2 2 2 2 3
C.サインツSAI 2 2 2 2 2 2 3
アルファタウリ・ホンダ 角田裕毅TSU 2 2 2 2 3 3 3
P.ガスリーGAS 2 2 2 3 2 2 3
アルファロメオ・フェラーリ K.ライコネンRAI 2 2 2 2 2 2 3
A.ジョビナッツィGIO 2 2 2 2 2 2 3
ハース・フェラーリ N.マゼピンMAZ 2 2 2 2 2 2 3
M.シューマッハMSC 2 2 2 2 1 1 3
ウィリアムズ・メルセデス J.ラッセルRUS 2 2 2 2 1 1 2
N.ラティフィLAT 2 2 2 2 1 1 2

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