セバスチャン・ベッテルが駆るスクーデリア・フェラーリSF1000、2020年F1シュタイアーマルクGP初日
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フェラーリ、逆襲なるか?アップデート前倒し投入「まるで別のマシン」とベッテル

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スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールが、7月10日(金)に行われた2020 F1第2戦シュタイアーマルクGPの初日プラクティスを振り返った。ルクレールはトップから1秒遅れの9番手、ベッテルは同1.9秒遅れの16番手という結果だった。

Pos Driver Team Time Gap
8 ランド・ノリス マクラーレン・ルノー 1:04.541 +0.881
9 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:04.706 +1.046
10 エステバン・オコン ルノー 1:04.746 +1.086
16 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:05.613 +1.953

フェラーリはレッドブル・リンクでの第2レースに向けて、新型フロントウイングとリアディフューザーを含むアップグレードパッケージを持ち込んだ。ルクレールの方は新型フロアをテストしていたとの報告もある。これらは7月17日の第3戦ハンガリーGPで導入が予定されていたが、マラネロの努力の甲斐あって1週間前倒しでの投入と相成った。

タイムシート上でのベッテルのラップタイムは酷いものだが、自己ベストを刻んだ1分4秒772は、ターン9のトラックリミットを取られ抹消された。1日を振り返ったベッテルはホッとした様子で「一日を通してずっと良い状態だった」「マシンに乗り込んですぐに違いが分かった」と述べた。

ベッテル曰く、特に燃料を積んだロングランでのフィーリングは、1週間前のマシンとは比較できないほど真っ当なパフォーマンスを発揮していたとの事。跳馬の逆襲なるか?

フェラーリ:F1シュタイアーマルクGP初日

セバスチャン・ベッテルFP2: 16位, FP1: 10位

スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル、2020年F1シュタイアーマルクGP初日

今日は先週と比べてクルマのフィーリングが明らかに良くなっていた。乗り始めた直後からその違いを感じる事ができたし、すぐに乗りこなすことができた。このままの調子でいってくれる事を祈るよ。

自己ベストのラップが抹消されてしまったから、タイムシート的には良い1日ではなかったけど、明日は雨が降るみたいだし、日曜日に予選が延期された場合に備えて準備をしていただけさ。

今日の主なターゲットは、今回持ち込んだアップグレードをテストする事だった。1つずつマシンに取り付けて走ってみたけど、上手く機能しているように感じられた。もちろんちゃんと調べてみないとハッキリとした事は言えないけどね。今はクルマの性能を最も引き出せる最高のウインドウを見出す必要がある。

今日はブレーキに関しても色々試してみたんだけど、まだリズムがつかめていない。それ以外は通常通りの金曜日だった。

明日の雨の程度が気になるところだけど、場合によってはウェットとドライが混在するようなコンディションになるかもね。

シャルル・ルクレールFP2: 9位, FP1: 12位

スクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレール、2020年F1シュタイアーマルクGP初日

セッション終盤に向けての燃料を多く積んだ走行に関しては進歩も見られたけど、全体としては難しい一日だった。明日や日曜日がどうなるか様子見だね。天候にもよるけど。燃料が軽い状態での走行でも前進できるはずだ。

今回持ち込んだアップデートはポテンシャルを秘めていると思う。チューニングして性能を引き出せるように作業を続けていかなきゃね。

雨は歓迎さ。明日がどうなるか楽しみだね。理想を言えば仮に雨が降ってもそれほど酷くないと良いな。


初日をトップで締め括ったのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。2番手バルテリ・ボッタス(メルセデス)を1000分の43秒という僅差で退けた。3番手には同0.217秒遅れでセルジオ・ペレス(レーシングポイント)が続く結果となった。

F1シュタイアーマルク・グランプリ3回目のフリー走行は日本時間7月11日(土)19時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってレッドブル・リンクで開催される。

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