フェルスタッペン、目指すはあくまで優勝「2位のためにレースをしているわけじゃない」
F1スペインGP決勝レースを2位表彰台の好結果で終えたレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、「メルセデスの間に割って入る素晴らしい成果」とする一方で、「2位になるためにここにいるわけじゃない。目指しているのはあくまでも勝利。勝てない以上は決して満足できない」とも述べ、チームとホンダに更なる奮起を促した。
95分間に渡って行われた昨年のレースで計測されたオーバーテイクは、DRS使用のものを含めて僅か22回と、カタロニア・サーキットはコース上での追い抜きが非常に難しい。3番グリッドのフェルスタッペンが上を目指すには、スタートが最大のチャンスだった。
Pos | Driver | Team | Laps | Time | PTS |
---|---|---|---|---|---|
1 | ハミルトン | メルセデス | 66 | 1:31:45.279 | 25 |
2 | フェルスタッペン | レッドブル | 66 | +24.177s | 18 |
3 | ボッタス | メルセデス | 66 | +44.752s | 16 |
フェルスタッペンは、ブラックアウトと同時に路面を上手く蹴り出し加速。他方、グリップが弱い偶数側のグリッドに並んだ2番手のバルテリ・ボッタス(メルセデス)はスピードが伸びす、フェルスタッペンはターン1のアウト側から豪快にオーバーテイク。開始数秒で2番に浮上した。
ただその一方で、前をゆくルイス・ハミルトンのペースは圧倒的で、フェルスタッペンは一度も仕掛ける事が出来ずにハミルトンの後方24秒の位置でチェッカーフラッグを受けた。
フェルスタッペンはこの日の2位で18ポイントを獲得。総得点を95ポイントに伸ばしてランキング3位のボッタスとのギャップを広げたが、首位を走るハミルトンとの差は37点にまで拡大した。
2位のためにレースをしているわけじゃない
マックス・フェルスタッペン決勝: 2位, グリッド: 3番手
今日のメルセデスの2台は本当に速かったから、こうして間に割って入って2位を獲得できたのは素晴らしい結果さ。すごく嬉しい。大量にポイントを獲得することができて今回も力強い週末を過ごせた。
上手くスタートを切る事ができた。バルテリ(ボッタス)を追い抜くことが何より重要だったわけだけど、成功させる事ができた。
最初のスティントではルイス(ハミルトン)について行くために全力を尽くしたけど、全体的にメルセデスのマシンは僕らより速かく、特にルイスは速かったから、その後は自分たちのレースに集中することにした。マシンの感触は良かったよ。
バルテリがピットインした時、終盤にかけて脅威になるかもとは想定したけど、自分のタイヤの状態は満足できるものだったし、最終的に彼に追いつかれる事はなかった。
2位はもちろん良い結果だけど、僕らは2位になるためにここにいるわけではなく、目指しているのはあくまでも勝利だ。勝てない以上は決して満足できない。
今のところはメルセデスの間の位置にいるけど、当然ルイスをもっと追い詰めたいと思っている。ただ、今はまだ彼らのマシンの方が速いから、その点は現実的にならなきゃならない。
8月16日(日)にカタロニア・サーキットで行われた2020年F1第6戦スペイングランプリ決勝レースでは、ポールからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)が通算88勝目を上げた。2位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。3位表彰台にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)が滑り込んだ。
今季2度目の3連戦が終わり、次戦は2週間後の8月30日(日)にスパ・フランコルシャンで開催されるベルギーGPとなる。伝統のスパの後にはモンツァとムジェロのイタリアでの2戦が控えており、F1サーカスは今シーズン3度目のトリプルヘッダーへと向かう。