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1000分の51秒という僅差でセバスチャン・ベッテルを下しポールポジションを獲得したルイス・ハミルトン。これでハミルトンはスペインGP通算3度目のPPを達成、アイルトン・セナの4回にあと一つと迫った。前戦ロシアGPで苦しい週末を過ごしたハミルトンにとって、今回のポールは大きな意味を持つ。
予選3番手に終わったロシアGPのウィナーであるバルテリ・ボッタスは、予選Q3最後のアタック前のアウトラップで、前を走るフェリペ・マッサのトラフィックに引っかかり、十分にタイヤを温める事ができなかった。午前のFP3では、昨夜発生したパワーユニットの電気系トラブルの影響により走行が大きく制限されており、それを踏まえれば3番手という結果は上々だと言えよう。
チーム代表のトト・ウォルフは「今日の午後は誰にとっても簡単ではなかったし、ポールをかけての最後のアタックで接戦が見れたのは良かった。両ドライバーともにクリーンサイドからのスタートになるから、1位と3位という結果は良いポジションだと思う」と語り、テクニカルディレクターのジェームズ・アリソンは「今朝のFP3でマシンにトラブルがあったことを思えば、バルテリのパフォーマンスは非常に高い評価に値する」とコメントしている。
メルセデスAMG:スペインGP予選後コメント
ルイス・ハミルトン予選: 1位, FP3: 3位
「本当に厳しい予選だったよ。ポールを取るためには1000分の1秒でも速く走らなきゃならなかったからね。予選に向けていくつか変更を加えたんだ。マシンのフィーリングは良かったからすごく満足してる。レースぺースは良さそうだし、チームはいつものように今週末も最高の仕事をしてくれた。何度も同じことを言っているからファクトリーにいるみんなはウンザリするかもしれないけど、彼らは素晴らしい仕事をしてくれたよ。フェラーリと戦い続けられるように素晴らしいパッケージを持ち込んでくれた事にすごく感謝してる。この努力が無駄にならないように、決勝では出来る限り頑張るよ」
バルデリ・ボッタス予選: 3位, FP3: 4位
「今週末はほとんどフェラーリを上回ってたけど、予選Q3で本領発揮してきたね。今日はエンジン交換から始まって最後には古いエンジンに戻すことになった1日だった。なんだか上手くいかない感じだね。予選ではマシンリヤの安定性にかなり苦労させられてしまって、良いリズムを見つけるのが難しかったんだ。僕にとってはベストな予選じゃなかったけど、チームの仕事には満足してる。今日のルイスはすごく速かったよ。このサーキットは1コーナーまでの距離がロシアよりも短いんだけど、過去を振り返れば2列目からだってポジションを上げられるんだ。僕も3番グリッドスタートから上手くやったこともあるしね。チャンスはまだあるしレースぺースにも満足してるから、明日に向けては楽観的だよ」
2017年F1第5戦スペインGP決勝レースは、日本時間5月14日(日)21時にスタートする。