デ・フリース「ちょっと場違いだった」FP1で4番手も得意気になる事なく現実的
ニック・デ・フリース(アルファタウリ)は6月2日(金)のF1第8戦スペインGPフリー走行1で驚きの4番手タイムを残したが、本来の実力を反映したポジションではないと至って現実的だった。
セッションを終えたデ・フリースは「今日は特にFP1がまずまずの出来だった。ちょっと場違いなポジションだったとは思うけど、それでも、かなり良いスタートを切ることができた」と振り返った。
「ただ、FP2では全てをまとめ上げる事ができなかった。色んな事を試してみたんだけどね。でもそれによって明日に向けてより良いアイデアが得られるだろうし、それが肝心な時に役立ってくれると思う」
気温、路面温度共に低下したFP2でデ・フリースは、トップから0.878秒遅れの16番手に後退した。それでもFP1同様、チームメイトの角田裕毅を上回った。
少なくとも現時点でアルファタウリは、前戦モナコと今回のスペインで導入したアップグレードからパフォーマンスを上手く引き出せていないように思われる。AT04には今回、新たに新型のリアウイングと翼端板が搭載された。
デ・フリースは「今夜は新しいアップグレードがどの程度の成果を上げているのかを初めて確認する事になる」と述べ、それを踏まえて2日目に向けて対応していく考えを示した。
シケインが撤廃され最終セクションが高速化した今回のレイアウト変更については「フロント・アクスルがより重視されるようになった」とした上で、「前走車についていくのが難しかったから、新しいレイアウトがより良いレースに繋がるかどうかは分からないけど、早急に結論を出すことはできないと思う」と付け加えた。
2023年F1スペインGPフリー走行2をトップで締め括ったのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)とニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)をそれぞれ2番手と3番手に退けた。
3回目のフリー走行は日本時間6月3日(土)19時30分から、公式予選は同23時から1時間に渡ってカタロニア・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。