2戦を経て自信深めるリアム・ローソン、父の見守る前でF1シンガポールもアルファタウリから出走
Published: Updated:
スクーデリア・アルファタウリは2023年FIA-F1世界選手権第16戦シンガポールGPでも引き続きリアム・ローソンを起用する事を正式に明らかにした。
骨折療養中のダニエル・リカルドもパドックを訪れるが、あくまでもエンジニアリング目的での帯同で、記者会見やPR活動には参加しない。翌週末の日本GPの計画に関する言及はない。
F1のためだけに仮設されるマリーナベイ市街地コースはローソンにとって走行経験がない未知のコースであり、またシーズンの中でドライバーに対する要求が最も厳しい過酷なサーキットとして知られる。
だが、前戦イタリアGP予選でチームメイトの角田裕毅に迫る速さを見せ、レースでは入賞まであと一歩の11位完走を果たしたローソンは着実に自信を深めている。
週末に先立ち21歳のニュージーランド人ドライバーは「ザントフォールトよりモンツァの方が間違いなく気持ちよく走れた。まだ学ぶことはたくさんあるけど、クルマに慣れる事は大きな違いに繋がるものなんだ。過去2レースを経験した事でコンパウンドの違いも理解できるようになってきたしね」と語る。
「ポイントフィニッシュに近づいていただけに残念ではあったけど、モンツァでの週末はかなりの成功裏に終わったと言えると思う。スタートがもっと良ければ、もしかすると違った結果になったかもしれないけど、それもまた経験だし、これからの事が楽しみでならないよ」
「去年のシンガポールGPではリザーブドライバーとして現地にいたんだ。ナイトレースだし兎に角、カッコよかったから、ここは子供の頃に大好きなサーキットだった。実際、F1のゲームでよく遊んだものさ」
「実は父が毎年、シンガポールGPに連れて行ってくれると約束してくれていたんだけど、結局一度も行かなくてね。でも今週末は僕が彼を連れて行くつもりだ! 」
「体力的にかなり厳しいレースになる事は分かってる。こういう状況でF1に放り込まれると、どんなトレーニングをしても合わせ込むのはすごく大変で、かなり厳しい週末になるだろうけど、そのためにトレーニングに励んできたし、できる限りの準備はできている」
「去年、夜間のルーティーンを経験したんだけど、こういう週末を過ごすのは楽しい。いつもと少し違っていてね」
「一番の課題は、シミュレータでしかドライブしたことのないこのコースに慣れることだ。市街地コースは多分、シムでの再現が一番難しい」
「F1に慣れていない僕にとって、自信を持ってドライブしなきゃならない未経験のコースで週末の早い段階から自信を得るのはかなり難しい。モンツァの時と同じように、できるだけ走り込む事を目指すつもりだ」
「例えばモナコのように、概して言えば市街地サーキットは好きだし、シンガポールも楽しんでいきたい」
F1シンガポールGPは日本時間9月15日(金)18時30分からのフリー走行1で幕を開ける。予選と決勝を含めた全セッションはDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。