角田裕毅、ペレスとの接触による0周DNFを経て悔恨と謝罪…母国日本GPでの挽回誓う
セルジオ・ペレス(レッドブル)との接触により、僅か4km足らずでリタイヤを余儀なくされたF1第16戦シンガポールGPを経て角田裕毅は、1週間後に控える鈴鹿での母国F1日本GPでの挽回を誓った。
ソフトタイヤの優位性を活かして接触的にポジションアップを狙うも、オープニングラップでの14位争いの最中にペレスと接触。ラジエーターや冷却システムなど、レースを続行するには余りに大きなダメージを車体に負った。
接触について角田裕毅は「なんて言って良いのか分かりません…良いスタートが切れたのに、ああいった形で終わってしまい残念ですし、本当に悔しいです」と語った。
チーム無線ではパンクに見舞われたとの事であったが、サスペンションも破損していたのだろうか。
車体のダメージについて角田裕毅は「サイドポッドが完全にやられてしまい、エアロとグリップの低下が酷く、特に車体左側に大きなダメージがありました」と説明した。
「本当に苛立たしいですが、どうしようもありません」
週末そのものは予選、決勝共に厳しいものとなったが、僚友リアム・ローソンがアルファタウリにとっての今季ベストとなる9位入賞を飾った事からも明らかなように、アップグレードによって次戦に向けて有望なペースが確認できた事も確かだ。
前向きな気持ちで鈴鹿での母国日本GPに臨めるか?と問われた角田裕毅は「もちろんです」と返した。
「クルマのペースが良かっただけに、チームには本当に申し訳なく思っています。パフォーマンスを活かす事ができませんでした。鈴鹿には力強く帰ってきたいと思います」
また、初優勝を果たしたローソンに触れて「ポイントを獲得したリアムを祝福したいです。彼にとってはシンガポールを走るのは今回が初めてでしたし、よくやったと思います」と付け加えた。
2023年F1第16戦シンガポールGP決勝は、カルロス・サインツ(フェラーリ)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にランド・ノリス(マクラーレン)、3位にルイス・ハミルトン(メルセデス)が続く結果となった。
三重県鈴鹿サーキットを舞台とする次戦日本GPは9月22日(金)のフリー走行1で幕を開ける。