マリーナベイ・ストリート・サーキットを走行するメルセデスW10、2019年F1シンガポールGPにて
Courtesy Of Daimler AG

メルセデス「フェラーリの速さは予想以上、レッドブルは意外と遅かった」F1シンガポールGP《予選》

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F1第15戦シンガポールGP公式予選に挑んだメルセデスAMGは、ルイス・ハミルトンがポールポジションのシャルル・ルクレールから0.191秒遅れの2番手、バルテリ・ボッタスは0.929秒遅れの5番手という結果に終わった。

ポール最有力候補は何故チャンスを掴めなかったのか。コースサイド・エンジニアリング・ディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは、コース上が混雑していたために、アウトラップでタイヤを適切な温度レンジに入れ込めなかったのが敗因の一つだとの考えを示した。

ただし、作動温度領域に入れ込めていたとしても、ポールまで手が届いたかどうかは分からない。ショブリンはフェラーリについて「我々の予想よりも速かった。課題となっていたコーナーでの問題を幾らか解決したと考えるべきだ」と語り、レッドブル・ホンダについては「当初想定していたよりも遅かった」と評した。

メルセデス:F1シンガポールGP予選

ルイス・ハミルトン予選: 2位, FP3: 2位

今日のフェラーリがあれほど速いとは予想外だったよ。改善策が上手く機能してるんだろうね。堂々の仕事ぶりだ。Q3の最初の計測を終えて彼らに遅れていたから、ガレージで待機してる時に、”なんて事だ…1秒だ、一体どこで1秒を見つけりゃいいんだ?”って考え込んだよ。

でも結局のところ、できる事と言えば、シートベルトを締めてクルマを発進させ、コーナーを駆け抜けることだけだ。そうやって何とか1秒近くを縮めることができた。全てを絞り出したけど、今日はこれ以上、タイムを縮める事は出来なかった。

そうは言っても、フロントロウを獲得できてかなり満足してるし、明日はフェラーリの連中と戦えることを祈ってる。厳しいレースになると思うけど、不可能な事はなにもない。

バルデリ・ボッタス予選: 5位, FP3: 4位

もっと上手くやれた可能性があっただけに、今日の結果にはがっかりしてる。フリー走行までとは違って、予選のクルマの感触は良好だったんだ。実際、Q1の出来にはかなり満足できていたし、フロントローをかけて争えるだろうって思ってた。でもフェラーリは次々と速さを増してタイムを上げ、最終的に僕らが追いつけない所に行ってしまった。

悔しいけど、僕のQ3は酷かった。2回ともアウトラップでトラフィックに引っ掛かり、適切なタイヤ温度をキープできなかった。5番手スタートは理想とは程遠く難しいレースになるとは思うけど、ファイティングスピリットを絶やさずに戦うつもりだ。例年シンガポールでは色んな事が起こるから、チャンスを掴み取って最大限に活かしてみるつもりだ。


予選では、下馬評で苦戦が予想されていたフェラーリが大方の予想を裏切り、シャルル・ルクレールが3戦連続のポールポジションを獲得。2番手にルイス・ハミルトン(Mercedes)、3番手にセバスチャン・ベッテル(Ferrari)が続く結果となった。

2019年F1第15戦シンガポールグランプリ決勝レースは、日本時間9月22日(日)21時10分から行われ、1周5063mのマリーナベイ市街地コースを61周する事で勝敗を決する。

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