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マリーナベイ市街地コースの最速ラップは、早くも初日フリー走行で塗り替えられた。レッドブルのダニエル・リカルドがコースレコードを2秒以上も更新する1分40秒852をマーク、紫色のウルトラソフトタイヤによって昨年のFP2ベストより3.3秒も速いタイムを叩き出した。
各コンパウンド別の最速タイムを見てみると、ウルトラソフトは1分40秒852(リカルド)、スーパーソフトは42秒007(フェルスタッペン)、ソフトは42秒505(ハミルトン)という結果だった。初日を参照する限りは、ウルトラソフトとスーパーソフトとのタイム差は約1秒であり、土曜の予選ではウルトラソフトタイヤが主流となる。
ライフ的には全てのコンパウンドがほぼ横並びであった。各コンパウンド別の最多ラップ数は、ソフトとスーパーソフトが23周、ウルトラソフトが26周となっている。決勝では理論上1ストップ戦略が最速であり、スタート時のウルトラソフトタイヤを19周まで引っ張り、その後はスーパーソフトでチェッカーフラッグまで走るのがベスト。デグラデーションはかなり低いものと予想される。
次策としては2ストップ戦略、デグラデーションが酷いチームはウルトラソフトで13周目まで走り、その後24周ずつをスーパーソフトで走る事が予想される。
ピレリF1を率いるマリオ・イゾラは、初日フリー走行を以下のように評した。
「昨年と比べてスピードが大きく伸びました。FP1では早くも最速タイムを更新され、FP2では昨年よりも3秒以上速くなりました。とは言え、2017年のタイヤとレギュレーションを考えれば、これは特段驚くべきことではありません。今季規約はコーナリングスピードを大幅に向上させており、マリーナベイには実に23ものコーナーがあるからです」
「これまでのところ、スーパーソフトとウルトラソフトとの間には約1秒のギャップがあるようです。ソフトに関しては今日はさほど使われていなかったので評価するのは難しいのですが、ペース的にはスーパーソフトとほぼ互角であり、潜在的にはレースタイヤ足りうる可能性が十分にあると言えるでしょう」