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シューマッハの”AIインタビュー”、出版社が謝罪…編集長を解任
人工知能(AI)を使って作成されたミハエル・シューマッハの架空の「インタビュー」記事を巡り、ドイツ誌「Die Aktuelle」を発行するフンケ・メディアグループ社が謝罪。編集長を解任した。
同誌は2023年4月15日発行号の表紙にシューマッハの顔写真を大々的にあしらい、2013年12月のスキー事故以来「初となるインタビュー」記事を掲載した。だがこれはAIプログラムを利用した架空の内容だった。
一件は国内外で物議を醸し、シューマッハ家は法的措置を採る計画を明らかにした。
これを受け、同出版社のマネージング・ディレクターを務めるビアンカ・ポールマンは22日(土)、「今回の記事は悪趣味かつ誤解を招くもので、掲載されるべきものではなかった」と家族に謝罪した。
「我々や読者が期待するジャーナリズムの基準を全く満たしていない」
「記事の掲載を経て、直ちに人事上の処分が下される事になる。2009年以来、同紙の報道責任を担ってきたDie Aktuelle編集長のアンネ・ホフマンは、本日付でその職務を解任される」
同誌は2015年にもシューマッハ家から訴えられた。表紙に妻コリーナさんの写真を使い「コリーナ・シューマッハ~新しい愛が彼女を幸せにする」との見出しをつけた。また、その前年にはシューマッハ夫妻の写真と共に「目覚め」との見出しを掲げて非難を浴びた。
頭部を強打した10年前の事故を経てシューマッハは昏睡状態に置かれ、2014年9月にスイス・ジュネーブ近郊の自宅に帰宅するも以降、インタビューはおろか公の場に一度も姿を見せていない。
家族はプライバシーの尊重を訴えており、その後の容態は明らかにされていない。