角田裕毅、開幕戦での教訓は次戦で「役に立つはず」/
角田裕毅(RBフォーミュラ1)は開幕バーレーンGPで学んだ新車「VCARB 01」に関する教訓が「役立つはず」などとして、2024年のFIA-F1世界選手権第2戦サウジアラビアGPでのポイント獲得に意欲を示した。
バーレーンでは予選11番手の好位置を確保しながらも、レースでは戦略ミスによりライバルにアンダーカットを許してポジションを落とし、その結果として最終スティントでは、自身より柔らかいタイヤを与えられた事で好ペースを刻んでいた僚友ダニエル・リカルドに順位を譲るよう指示され14位と、フラストレーションが溜まる週末に終わった。
バーレーンについて角田裕毅は、VCARB 01に対する「誇大宣伝」があったとして、自身はあまり期待していなかったとしつつも、実際には特に予選では想像していた以上の競争力があり、「幾つかの要因」によって傍からは分かりづらかったかもしれないが「レースペースもかなり良かった」と振り返った。
「クルマの弱点や改善点について多くを学べた有益な週末でした。FP1からFP2にかけて行った変更が思い通りにいかなかったので、もう一度変更したところ、FP3と予選ではかなり良くなりました。こうした教訓はサウジでも役立つはずです」
「僕らのチームは名前が変わっただけでなく、新しい人たちが加わり、また新しい手順が導入されるなど、様々な部分が変わったので、新しいクルマについて学ぶと同時に、誰もがより良い方法を求めて学んでいる最中で、サウジでもこのプロセスを続けていきます」
昨年のサウジアラビアGPでは開幕戦に続いて見事な走りを見せた。残り4周の途中まで10位を死守していたが、ケビン・マグヌッセン(ハース)に交わされ惜しくも2戦連続の11位に終わった。
どちらかと言えばストップ・アンド・ゴーに分類されるバーレーン・インターナショナル・サーキットはリアタイヤのデグラデーションが大きな鍵となるコースだが、ジェッダ市街地コースの路面は非常に滑らかで、高いグリップ力を提供する。摩耗やデグラデーションは小さく、バーレーンとは異なり高速コーナーが多く連なる。
「かなりの高速でドライブするのが楽しいので、サウジアラビアのコースは気に入っています」と角田裕毅は語る。
「本当に速く、そして壁がすごく近い場所にあるので、コックピットの中からの視点でいうととても面白いコースです」
「開幕戦とはコースレイアウトが大きく異なるため、この手のコースで新しいクルマがどのように機能するのかを確認するのは今回が初めてとなります」
「タイヤのデグラデーションは殆どないと思いますし、高速サーキットで僕らのクルマのエアロがどう機能するか見ていきたいと思います」
「チーム内の誰もが、もっと速くなるようクルマを改善し、できるだけ早くポイントを獲得しようと本当に意欲に溢れています。ミッドフィールドが如何に接近しているかは分かっているので簡単な仕事ではないことは承知していますが、僕らはプッシュし続ける決意です」
1周6,175mとカレンダーの中で2番目に長いジェッダ市街地コースで行われた2023年のF1サウジアラビアGPでは、セルジオ・ペレス(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを飾る結果となった。
サウジアラビアGPは日本時間3月7日(木)22時30分からのフリー走行1で幕を開ける。予選と決勝を含めた全セッションはDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。