デ・フリースが語るアルファタウリAT04の問題点、F1サウジでの”特性マッチ”に期待も入賞は茨の道
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アルファタウリの2023年型F1マシン「AT04」についてニック・デ・フリースはF1第2戦サウジアラビアGPに向けて、特に低速コーナーのパフォーマンスを改善してライバルとの差を縮める事が必要であるとした上で、現状でのポイント争いは厳しいとの考えを示した。
デ・フリースはアルファタウリでの初陣となった第1戦バーレーンGPで予選19番手ながらも最終的にレースでは14位フィニッシュを果たし、ポイント獲得は逃したものの非常に満足した様子を見せた。
「F1の週末を余すところなく経験したのは今回が初めてだった。慣れ親しんできたものと比べて少し慌ただしかったけど、正直に言って、すべてが上手くオーガナイズされていたし特に問題はなかった」とデ・フリースは語る。
「結局のところプロフェッショナルなシリーズはどこもかなり似通った形で運営されているからね。もちろん、F1はそれらよりも遥かに巨大なプラットフォームだけど、週末自体に関しては、特に大きな驚きはなかった」
「もちろん、メディア関連を含めたコース外での活動は少し増えるけど、最終的にはコース上で起こることが最も重要であることに変わりはない」
デ・フリースが笑みを浮かべた要因の一つはレースパフォーマンスが「予想外に良かった」ためだが、第2戦サウジアラビアGPに向けては「パフォーマンスという点で僕らが望んでいる場所にいない事は隠しようがない。やるべき事が山積みだ」と指摘した。
とは言えバーレーンに比べれば、サウジアラビアGPでのアルファタウリには幾らか期待が持てそうだ。
苦戦したバーレーンについてデ・フリースは、AT04が苦手とする「低速コーナー」が多かったとして、流れるような超高速コーナーが連続するジェッダ市街地コースでのパッケージのマッチングに期待感を示した。
バーレーンでは攻撃性の高い路面がもたらすデグラデーションが「重要なファクター」になったものの、ジェッダの路面は非常に滑らかでタイヤのオーバーヒートも少なく、摩耗やデグラデーションは小さい。
デ・フリースはこの点に触れて、自分たちに有利に働くかどうかは不透明ながらも「サウジアラビアではまた違った展開になると確信している」と述べた。
それでもなお、ポイント獲得が非常に厳しい状況である事は確かだ。
デ・フリースは「ミッドフィールドは非常に接近しており、ポイントを懸けての争いは厳しい戦いになるだろう。何しろ少なくとも4つのトップチームによって既にトップ8は埋まっているようなものだからね」と指摘する。
ジェッダでのレースはデ・フリースにとって今回が初めてとなるが、「かなりの時間を割いてシミュレータに取り組んできた。本当にクールで、速くてトリッキーな印象だ。新しいコースについて学び、再びレースを戦うのが凄く楽しみだよ」と付け加えた。
F1サウジアラビアGPは日本時間3月17日(金)22時30分からのフリー走行1で幕を開ける。予選と決勝を含めた全セッションはDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。