角田裕毅「いい結果が残せるはず」期待外れの初戦を経てサウジアラビアGPに期待
2023年FIA-F1世界選手権第2戦サウジアラビアが今週末に迫る中、アルファタウリの角田裕毅が目下焦点を当てている課題や、ジェッダ市街地コースでの週末に向けた抱負・期待について語った。
開幕バーレーンGPでのAT04は期待外れのパフォーマンスに留まり、中団上位を狙うアルファタウリにとって大きな課題が残る週末となった。
角田裕毅は「望んでいたレベルとはかなりかけ離れた状況」であるとして、コンストラクターズ選手権6位という目標を達成するには「クルマから更に多くのパフォーマンスを見つけ出す必要がある」と強調する。
確かに初日から2日目に向けて一定程度の改善を果たし、予選では良い意味での予想外のQ2進出を果たしたものの、最終ラウンドのQ3に進出するにはペースが不十分だった。
角田裕毅は昨年のチームメイトであるピエール・ガスリーの穴を埋めるために、特にタイヤマネジメントや一貫性のある走りが求められているが、まずはAT04の性能を引き上げない事には始まらない。
「僕らはクルマの開発に集中しなければならないですし、僕自身としてはクルマからできるだけ多くのパフォーマンスを引き出そうと努力しています。バーレーンでの日曜日は何とか、それを達成できたと言えると思います」と角田裕毅は語った。
初戦は入賞まであと1秒の11位と、惜しまれる結果に終わったものの、全長6.174kmに27ものコーナーを擁する超高速のジェッダはバーレーンとは異なり低速コーナーが少なく、チームはAT04との相性という点でよりよい結果を期待しているようだ。
角田裕毅は「バーレーンの時よりも今週末のサウジの方がもっといい結果を出せるのではないかと期待しています」と語る。
「できるだけたくさん有益なフィードバックをチームに返せるよう自分を追い込んでいくつもりです。サウジアラビアの高速性は僕らのパッケージに合っていると思うので、まずは様子を見守りたいと思います」
昨年のサウジアラビアGPでは様々な技術的トラブルに見舞われた。
初日にトップ10を刻みながらも駆動系にトラブルを抱え、予選でも技術的な問題に見舞われタイム計測叶わず…更に悪いことにウォームアップラップ中にも駆動系に問題が発生したためレースをスタートすることができなかった。
それでも角田裕毅はドライビングという点でのジェッダは魅力的で、特に高速のS字を持つセクター1は他のトラックとは異なる魅力があると評価。週末を楽しみにしていると語る。
「2021年の予選では8番手と本当に楽しめただけに、昨年は残念な結果になってしまい本当に悔しい思いをしました」
「今年のクルマの信頼性は今のところ良好です。テストと最初のレースでは深刻なトラブルもなかったので、今年は金曜から日曜までの全てのセッションを問題なく走れると自信を持っています。楽しみです」
初戦の後に行われたタイヤテストは角田裕毅に自信を与えるものとなった。
「バーレーンの直後に行われたピレリテストで走り込んだ事が非常に有益だった事は間違いありません。シーズン末のテストよりシーズン序盤のテストの方が明らかにメリットがあります」
「ドライバー的にはクルマやセットアップをより深く理解するためのチャンスとなります。大量に走り込みましたし、1日を通してほぼ全開で攻めました!」
F1サウジアラビアGPは日本時間3月17日(金)22時30分からのフリー走行1で幕を開ける。予選と決勝を含めた全セッションはDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。