マックス・フェルスタッペン（レッドブル）がシャルル・ルクレール（フェラーリ）を0.196秒差で抑え、2024年F1第2戦サウジアラビアGPの3回目のフリー走行でタイムシートのトップに立った。角田裕毅（アルファタウリ）は13番手をマークした。

グランプリ2日目を迎えた金曜の現地ジェッダは晴れ渡り、週末最後のプラクティスは気温26℃、路面38℃のドライコンディションでスタート。全20台が最後の調整のために周回を重ねたが、周冠宇（ザウバー）のクラッシュにより走行時間は7分失われた。

周冠宇は残り18分、リアを滑らせターン8のウォールに激突。赤旗が振られ、セッションは中断を余儀なくされた。幸いにもドライバーに深刻な怪我はなく、残り5分で再開された。

メカニックにとっては予選に向けてクルマの修復という厳しい仕事が待ち受ける。時間内に間に合わせる事ができるかどうか懸念される。

開始29分のタイミングでは、ローガン・サージェント（ウィリアムズ）がターン22でウォールに接触。ガレージに戻った。結局コースに戻ることはなくノータイム最下位に終わった。

虫垂炎により急遽、欠場が発表されたカルロス・サインツの代役、オリバー・ベアマンにとって、フェラーリSF-24をドライブするのはこれが初めてのことであったが、幾多もの事故を生み出してきたジェッダ市街地コースで大きなミスなく堅実な走りを見せ、ルクレールから0.698秒遅れの10番手を刻んだ。

18歳のイギリス人ドライバーは土曜の決勝レースで、フェラーリ史上最年少デビューを果たす事になる。ベアマンより若くF1デビューしたドライバーはフェルスタッペンとランス・ストロールの2名だけだ。

角田裕毅はRBのチームメイト、16番手に留まったダニエル・リカルドに0.168秒差の13番手を刻んだ。

フェルスタッペンは「ターン10で何かにぶつかった。ペットボトルなのか、何かは分からないけど、右タイヤに何かがぶつかった」と報告。ピットレーンに戻る場面があった。

マクラーレンとアストンマーチンは決勝レースを見据えて皮むきを行った。4台のマシンはハードタイヤを履いて1周のみ走行。すぐにピットへと戻った。

3番手セルジオ・ペレス（レッドブル）から17番手アレックス・アルボン（ウィリアムズ）までの15台がコンマ9秒という僅かな差の中にひしめいた。予選での接戦は必至と言える。

全3ラウンド、計1時間が予定されるF1サウジアラビアGPの公式予選は、日本時間3月8日(金)26時からジェッダ市街地コースにて行われる。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第2戦サウジアラビアGPフリー走行3（FP3）リザルト

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