シーズン2戦目となる2024年F1世界選手権サウジアラビアGPが3月7日に開幕を迎え、マックス・フェルスタッペン（レッドブル）が1分29秒659を記録して木曜1回目のフリー走行でトップに立った。角田裕毅（RB）は16番手という結果だった。

先週末のバーレーンGPウィナーは「エンジンの挙動が若干おかしい」との報告を上げながらも、90秒の壁を最初に突破するなど出だしから速さを見せた。ただ前戦で見られたように、やはりRB20は横風に弱いようで、ターン16でリアの挙動を乱す場面もあった。

2番手には0.186秒差でフェルナンド・アロンソ（アストンマーチン）が、3番手にはセルジオ・ペレス（レッドブル）が続いた。トップから4番手ジョージ・ラッセル（メルセデス）までは0.28秒と接近した。

現地ジェッダは晴天に恵まれ、日本時間22時30分からのオープニングセッションは気温29.4℃、路面温度41.9℃のドライコンディションでスタートした。公式タイヤサプライヤーのピレリは前戦より一段柔らかいC2からC4までの3種類のコンパウンドを持ち込んだ。

公道コースの宿命ながら、週末の出だしは路面状況が極めて悪くグリップが不足する。また、予選と決勝は日没以降の開催となるため、日中に行われるFP1のタイムシートに大きな意味はない。

ジェッダ市街地コースはカレンダーの中で最も多い全27コーナーを持つものの、その殆どはエンジン全開の高速コーナーで、ミスの余地がない事は誰もが知るところだが、ランス・ストロール（アストンマーチン）は不覚を取った。

開始13分、ストロールはターン22のイン側の壁にホイールを接触させ、ガレージ内での修復を余儀なくされた。幸運にもパンクは避けられたため自走してガレージに戻れたが、この時期はスペアパーツも不足するため、走行時間のロスを含めてチームとしても頭が痛い。

多くがソフトタイヤを投入したが、RBとハースだけはミディアムとハードで周回を重ねる別のプログラムに取り組んだ。

角田裕毅は新品のミディアムとハードを1セットずつ使った長めのランに取り組んで25周を走破。12番手につけた僚友ダニエル・リカルドから0.119秒落ちの16番手でセッションを終えた。

10番手アレックス・アルボン（ウィリアムズ）から18番手の周冠宇（ザウバー）までは僅か0.384秒と、上位同様に中団も拮抗した。

左のフロント周りにビニール袋が引っかかるアクシデントに見舞われたシャルル・ルクレール（フェラーリ）は、コース上のデブリの多さに感心せず「マリオカートみたいだ。そこかしこにビニール袋が落ちている」と無線で報告を入れた。

2回目のフリー走行は日本時間3月7日(木)26時から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第2戦サウジアラビアGPフリー走行1（FP1）リザルト

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