ルクレール、フェラーリの遅さに自暴自棄…チームとの意思疎通に苦悩
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F1第2戦サウジアラビアGPでトップから43.162秒遅れの7位に終わったシャルル・ルクレールはフェラーリSF-23のペース不足に自暴自棄となり、また、チームとのコミュニケーション不足に頭を抱えた。
ルクレールは前日の予選で2番手タイムを刻むも、エンジン交換ペナルティで12番グリッドに降格。ソフトタイヤを履いた第1スティントでは1周目を終えて9番手にまで浮上。ピエール・ガスリー(アルピーヌ)を攻略して7周目に8位にまで順位を上げた。
だがその後は、ランス・ストロール(アストンマーチン)がリタイヤした事に寄る1ポジションを除き、順位を上げることができず、ただただチームメイトの後方について周回する他になかった。
そんな最中、ルクレールは無線を通して「こんな風に後ろをついて回るしかないなんて、本当に”#$&#$だ! 一体、どうすりゃいいんだよ」とフラストレーションを爆発させた。
苛立ちの矛先はマシンだけではなかった。レースエンジニアを務めるシャビエル・マルコス・パドロスからの遅すぎる指示に対して「シャビ!…もっと早く言えよ!」と声を荒げる場面もあった。
ヘルメットを脱いだルクレールは「一旦、カルロスの1秒半以内に入ったら、それ以上は近づきようがなかった。ペース差が足らなかったんだ。DRS圏内に入った時にちょっとミスをしてしまってDRSを失い、それで終わってしまった」と振り返った。
「ただただ、その場にいるっていう感じだった。正直なところ、今日のクルマじゃ、どうにもできなかったと思う。兎に角、ペースを見つけ出していかないと」
改善の道のりは相当に長そうだ。どれだけの作業が必要かと問われたルクレールは「たくさんだよ。本当にたくさん」と返した。
この日の結果についてチーム代表を務めるフレデリック・バスールは「満足することはできない。特にハードタイヤでは、期待していたようなペースをクルマから引き出せなかった。それに、予選と決勝のパフォーマンスレベルにも大きなギャップがあった」と振り返った。
昨年のドライバーズランカー2位のルクレールは今季2戦を終えて、ランス・ストロール(アストンマーチン)より一つ下のランキング8位に留まっており、首位を走るマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とは7倍超のポイント差がある。
3月19日(日)にジェッダ市街地コースで行われた2023年F1第2戦サウジアラビアGP決勝では、セルジオ・ペレスがポール・トゥ・ウインを飾り、2位にマックス・フェルスタッペンが続いた事でレッドブルが2戦連続の1-2を飾った。
アルバート・パーク・サーキットを舞台とする次戦オーストラリアGPは3月31日のフリー走行1で幕を開ける。