縁石に乗り上げ火花を散らしながらジェッダ市街地コースを駆け抜けるメルセデスのジョージ・ラッセル、2022年3月26日F1サウジアラビアGP予選
Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

ジョージ・ラッセル、メルセデス勢唯一のQ3「ハミルトンはウインドウに持っていけなかった」

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メルセデスのジョージ・ラッセルは3月26日(土)のF1サウジアラビアGP最後のフリー走行で14番手と奮わなかったが、夜のスターティンググリッド争いではQ3に駒を進めて6番手タイムを記録した。

超高速のジェッダ市街地コースでの予選でメルセデス製F1パワーユニット勢は総じて苦戦を強いられた。最終Q3に駒を進めたのはラッセルのみだった。

W13についてラッセルは、適切に機能する作動範囲が「本当に狭い」と指摘。セットアップを見誤り16番手でQ1敗退を喫したチームメイトのルイス・ハミルトンはそのウインドウにクルマを持っていく事ができなかったのだと指摘した。

ルイスはウインドウに持っていけなかった

ジョージ・ラッセル予選: 6位, FP3: 14位

チームとして今日は良い1日にはならなかった。

今のところマシンをコントロールできていないし、一貫性を欠いている状況だ。このクルマのウインドウは本当に狭くて、何とかしてその枠にクルマを持っていけるよう頑張っているような感じだ。

僕の方はどういうわけか、またどうやってかは分からないけど、そのウインドウに入れる事ができた。一方で残念ながらルイスはそれができなかった。

この手の限界ギリギリまで攻めなきゃならないコースでこういう状況に陥ると、プッシュするために必要な自信が削がれてしまう。

チームとしては5番手や6番手争いをするためにここにいるわけじゃない。もっと上を目指したいと思っているけど、今日はチェコ(ポールポジションのセルジオ・ペレス)からコンマ9秒も遅れてしまった。やらなきゃならない仕事があるって事だ。

何が問題かは分かってるし、それを解決するために誰もが昼夜を問わず頑張ってる。ポテンシャル的にはまだまだラップタイムを縮められるはずで、今は単にそれを引き出せていない状況だ。いつかはそれができるはずだ。僕は疑っちゃいない。

今は我慢が必要だ。このような深刻な問題を抱えながらも3番目に速いチームでいられるのは有り難い話だね。問題を解決しさえすれば良い位置につけるって事なんだから。その意味では楽観視できるってものさ。


ポールポジションはセルジオ・ペレス(レッドブル)、2番手はシャルル・ルクレール、3番手にはカルロス・サインツと、初ポールのペレスをフェラーリ勢が包囲した。

2022年 F1サウジアラビアグランプリの決勝レースは日本時間3月27日(日)26時にスタート。1周6175mのジェッダ市街地コースを50周する事でチャンピオンシップを争う。

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