フェルスタッペン、自信喪失「メルセデスは無敵」一時はリードも4位…原因は車体損傷、それともタイヤ?
Published:
12日(土)のF1サンパウロGPスプリントは意外な展開となった。2番グリッドのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は一時、ラップをリードしながらも、中盤以降に立て続けにオーバーテイクを許して4位に後退した。原因はタイヤか、それとも車体損傷か?
フェルスタッペンはニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)と並び、スタートタイヤにミディアムを選んだ唯一のドライバーだった。他の18台は全車がソフトタイヤを装着してグリッドに着いた。
フェルスタッペンは3周目にケビン・マグヌッセン(ハース)を交わしてトップに立つも、ソフトタイヤで快調に飛ばすジョージ・ラッセル(メルセデス)にDRSを許して15周目に後退した。
その4周後にはカルロス・サインツ(フェラーリ)にも追い抜かれ、その際の接触によってフロントウイングを破損。翌周にはルイス・ハミルトン(メルセデス)にも先行を許した。
4位でチェッカーを受けたフェルスタッペンは「予想していたよりも遥かに難しかった」「フロントとリアが激しく横滑りしてグリップがなかった」と述べ、ミディアムタイヤのデグラデーションに苦戦していた事を認めた。
「あんな風になるなんて思ってもみなかった。ソフトを履いていたとしても十分な速さがなかっただろうから、タイヤのライフを維持するのに苦戦しているのは明らかだ」
予選が終了しているため既にクルマはパルクフェルメ下にある。セットアップ変更は許されない。
「明日に向けてこの問題を解決していかなきゃならないけど、当然、できることは限られている。これ以上の悪化は許されない」とフェルスタッペンは付け加えた。
なお、サインツとの接触によるダメージの影響は軽微だったようで「エンドプレートと構造が若干やられたけど、脱落しなかったのは運が良かった。結局のところ、フロントウイングがノーダメージだったとしても4位だったと思う」と説明した。
シーズン終盤に向けて競争力を引き上げてきたメルセデス。ラッセルの逆転優勝もさることながら、8番グリッドから3位にまで巻き返したハミルトンのパフォーマンスは驚異的だった。
フェルスタッペンは「現時点で(メルセデスは)無敵に見える」「明日に向けてあまり自信はない」としながらも、日曜の決勝レースでの挽回を目指して「洗いざらい分析するつもりだ」と付け加えた。
2022年F1サンパウロGPスプリントではジョージ・ラッセル(メルセデス)が逆転優勝。2位にカルロス・サインツ(フェラーリ)、3位にルイス・ハミルトン(メルセデス)が続く結果となった。
決勝レースは日本時間11月13日(日)27時にフォーメーションラップがスタート。1周4309mのインテルラゴス・サーキットを71周する事でチャンピオンシップを争う。