ルクレールは「文句が多すぎる」とサインツ、接触のF1スペインGPを経て対立するフェラーリドライバー
F1スペインGPでの接触事故を経てカルロス・サインツは、フェラーリのチームメイト、シャルル・ルクレールは「文句を言うことが多すぎる」と主張した。
3周目のターン1で発生した接触についてルクレールは、サインツが事前のチームオーダーに従わず、母国レースで「注目を集めようとした」との考えを示した。
2021年よりフェラーリでチームメイトとなったルクレールとサインツは概ね友好的な関係を築いているが、スペインでの一件を巡っては対立しており、ルクレールはチームに「話し合い」を要求している。
一件についてサインツは「彼はレース後に何かと文句を言うことが多すぎると思う。もちろん熱くなっていると、そうなることもあると思うけど」と語った。
「正直、今の段階ではよく分からない。僕はちょうど攻めていた。僕らは新品のソフトタイヤを履いていて、メルセデスは中古のソフトだったから、最初の数周で攻撃に出て彼らを追い抜く必要があったんだ」
「そして僕はシャルルを交わした。彼がミスをしたのか、マネジメントし過ぎていたのか分からないけど」
チームメイトを追い抜いた後、サインツはルイス・ハミルトン(メルセデス)に追いつき更なる追い抜きを狙った。
「続けてルイスに迫り、アンダーカットでこれを交わし、ピットストップでラッセルもほぼ抜いた。僕はドライバーとして求められることを試みた。一方で彼はもっとマネジメントすることを選んだ」とサインツは続けた。
チームメイト間の接触を経てフェラーリは2台の戦略を分けた。サインツは最終スティントでハードタイヤを、ルクレールはソフトを履いた。
この戦略上の違いはレース終盤のチームオーダーへと繋がり、サインツはチームから、前を行くジョージ・ラッセル(メルセデス)を攻撃するためにルクレールを前に通すように指示され、これに従った。
「最終的に彼にとっては(接触が)功を奏した。ソフト、ミディアム、ソフトと繋いだ彼は僕を追い抜いていった」とサインツは語る。
「僕の方はアグレッシブにソフト、ミディアム、ハードを選択したけど、それは報われなかった」
「結局、最後にハードタイヤを履いたジョージと僕は、ソフトを履いていた他のドライバーに比べて遅すぎた」
ルクレールは接触によりタイムを失ったと不満を漏らしたが、チーム代表を務めるフレデリック・バスールは「ドライバー同士の接触は、ごく軽微なもので、特に影響はなかったと思う」と語った。
「それよりも、ピットストップ後に他車の後ろに回ってしまったことが痛かった。かなりタイトな状況だったため、2~3秒のロスに繋がってしまった」
「カルロスに関しては、ラッセルをカバーしたかったため、早めにピットインしてミディアム、ハードと繋ぐことにした。シャルルの方はスティントを伸ばすプランであったため、ソフトを試すことができた」
2024年F1第10戦スペインGPでは、2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季7勝目を上げた。
レッドブルリンクを舞台とする次戦オーストリアGPは6月28日のフリー走行1で幕を開ける。