納車されたフェラーリ「812コンペティツィオーネ」に初めて乗り込み笑みを浮かべるカルロス・サインツ(フェラーリ)
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動画:カルロス・サインツ、初めての車購入…念願のフェラーリ「812 Competizione」納車。愛車ゴルフとお別れ?

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1年越しで遂に、カルロス・サインツの元にフェラーリ「812コンペティツィオーネ」が納車された。フォルクスワーゲン・ゴルフGTIから始まった28歳のスペイン人F1ドライバーの車遍歴に念願のフェラーリが加わった。

サインツは先月、フェラーリから豪華なクリスマスプレゼントを受け取った。マラネロ最後のV12自然吸気になるのではとも囁かれる6.5リッター搭載のベルリネッタだ。

最高出力830馬力、最高回転数9,500rpmを誇るこの特別な812は999台のみの限定モデルで、そのすべてがフェラーリのVIP顧客の手に渡ったわけだが、その内の1台を購入したのがサインツだった。価格は公表されていないが、おそらく”社割”があるのだろう。

フェラーリ「812コンペティツィオーネ」サイドCourtesy Of Ferrari S.p.A.

フェラーリ「812コンペティツィオーネ」

2021年末にテーラーメイド部門にオーダーしたマシンが納車されたのは2022年12月のことだった。サインツは24日に公開した動画の中で「今日は本当に特別な日だ。だって遂に僕にとって初めてのフェラーリが手に入った日なんだからね」と笑みを浮かべた。

「これで僕はフェラーリのレーシングドライバーというだけじゃなく、フェラーリの顧客にもなったわけだ」

「僕はF1に9シーズンいるけど、購入したのはこの車が初めてなんだ。人生の中でこんなに美しいクルマは他に見たことがない」

これが初のクルマ購入というから、ミドシップにV8ツインターボを搭載するフェラーリ「ローマ」や、570Sをベースとしたサーキット向けモデルのマクラーレン「600LT」はチームから提供されたものなのだろう。マクラーレン所属時代に使っていた「720Sクーペ」は既に売却済みだ。

18歳の時に両親からプレゼントしてもらったゴルフは今後、どうするつもりなのだろうか? サインツはトロ・ロッソ、ルノー、そしてマクラーレン時代も変わらずゴルフを愛用し続けていた。

F1ドライバーになってなおゴルフに乗り続けていることについて堅実なサインツは以前、史上最速のF1マシンと比べれば市販車はどれもが「酷い」として、買い替えの必要は「感じていない」と説明していた。

フェラーリ「812コンペティツィオーネ」Courtesy Of Ferrari S.p.A.

フェラーリ「812コンペティツィオーネ」