シーズン16戦目となるF1世界選手権ロシアGPが、9月27日にソチ・オートドロームで開幕を迎え、日本時間17時から金曜1回目のフリー走行が行われた。グランプリ一発目のセッションを制したのはフェラーリのシャルル・ルクレール。1分34秒462のトップタイムを記録した。

2番手には1000分の82秒という僅差でレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、3番手にはフェラーリのセバスチャン・ベッテルが0.543秒落ちで続く結果となった。上位3台は全て、最も柔らかいソフトタイヤを履いてタイム計測を行った。

ソチ・オートドロームでの無敗記録を持つメルセデスAMGは、バルテリ・ボッタスがコンマ7秒落ちの4番手、ルイス・ハミルトンがコンマ9秒落ちの5番手とライバルに先行を許したが、二人は共にソフトより一段階硬めのミディアムタイヤを履いてのアタックのみを敢行。手の内を見せてはいない。なおボッタスはリアのフラップが閉じず、DRSに問題を抱える一幕もあった。

金曜午前の現地ソチは青空に恵まれ、セッションは気温22.9℃、路面温度25.3℃、湿度64.4%のドライコンディションでスタートした。公式タイヤサプライヤーのピレリは中間レンジのコンパウンド（C2～C4）を持ち込んだ。

ホンダF1は週末に先立って、レッドブルとスクーデリア・トロロッソの4台全てに最新型スペック4エンジンを投入。次戦日本グランプリを見据えて、戦略的エンジン交換を実施した結果、グリッド降格ペナルティを受ける事となり、母国レースのダニール・クビアトが最後尾スタート、残り3名は予選結果からの5グリッドダウンが確定した。なおウィリアムズもまた、ロバート・クビサに新しいICE、ターボチャージャー、MGU-Hを投入した。

フェルスタッペンが2番手タイムを刻んだ一方、アレックス・アルボンはチームメイトから0.94秒遅れの6番手タイムでクルマを降りた。母国レースのダニール・クビアトは、開始30分のところで燃圧トラブル。走行僅か5周の19番手に終わった。メカニックはバッテリーを取り外し、燃料タンク内のポンプの確認作業に追われた。ピエール・ガスリーは12番手という結果だった。

中団グループ最速はルノーのニコ・ヒュルケンベルグで7番手。その後ろにはチームメイトのダニエル・リカルドが続いたものの、チェッカーフラッグ後にターン10でクラッシュ。スピンを喫し、車体後方からタイヤバリアに突っ込んだ。

2019年F1第16戦ロシアグランプリ2回目のフリー走行は、日本時間9月27日(金)21時から1時間半の日程で開催される。

2019年F1第16戦ロシアGPフリー走行1（FP1）リザルト

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