F1オーストラリアGPで優勝トロフィーを掲げるメルセデスのバルテリ・ボッタス
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ホワイティングの死とボッタスの逆転優勝の関連を指摘するニコ・ロズベルグ

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2016年のF1ワールドチャンピオン、ニコ・ロズベルグが、F1オーストラリアGPでのバルテリ・ボッタスの逆転優勝と、チャーリー・ホワイティングの死の関連を指摘している。

2019シーズンの開幕戦を直前に控えた3月14日(木)、長年に渡ってFIA国際自動車連盟のF1レースディレクターを務めてきたチャーリー・ホワイティング氏が肺塞栓で死去。66歳という若さでこの世を去った。

混乱の中、ホワイティングの代わりに急遽ミハエル・マシがメルボルンのディレクターに任命され、スターターとセーフティー・デリゲートを努めた。

アルバート・パーク・サーキットで行われた58周のレースでは、予選2番グリッドのバルテリ・ボッタスがスタート直後のターン1でポールシッターのルイス・ハミルトンをオーバーテイク。ファステストラップポイントのおまけ付きでトップチェッカーを受けた。

勝敗を分けたのはスタート。特にハミルトンが出遅れた様子はなかったものの、ボッタスはレース後「ルイスは少しホイールスピンをしたのでは」と語った。一方のロズベルグは、レース開始を告げるレッドライトのブラックアウトが異様に速かったと指摘する。

「統計的に言って、あの時のライトの消灯が過去数年の中で最速だった事は間違いない。多くのドライバーが驚いた事だろう。ルイスがスタートで出遅れたのはそれが理由だと思う」

F1においては全車がスターティンググリッドについた後、5つあるレッドシグナルが一つずつ点灯し、5つ全てが点灯した後に消灯されレースがスタートする。ホワイティングが担当してきた際は、全点灯してから消灯されるまでに2~2.5秒程度を要したが、ミハエル・マシが初めてスターターを努めた今回は、約1秒でブラックアウトされた。

アルバート・パーク・サーキットのスタートラインからターン1までは381m。決して長くはないものの、予想外のブラックアウトの速さに不意を突かれれば、クラッチ操作で僅かにミスをする事は十分考えられる。F1では一昨年からクラッチパドルのマッピングが制限され、ドライバーの手動操作がモロに影響するようになっている。

「僕がそうしていたように、バルテリは毎週末、クラッチの練習を1度や2度ではなく何百回も練習していた」とロズベルグ。「ルイスの場合は、1度ではないとしても最大でも5回位だろう」

ロズベルグは昨年のセバスチャン・ベッテルを引き合いに出し「チャンピオンシップ争いにおいてはメンタルの影響が少なくない」とコメント。初戦の勝利によってボッタスが勢いづき、今年F1ワールドチャンピオンに輝く可能性があると語った。

「バルテリにとっての問題は、ルイスが常に予選で強いということだ。でも、僕らは彼らの一騎打ちを見られるかもしれない。もしバルテリが前向きなメンタルと姿勢をキープできれば、ルイスは弱点を抱えることになる。彼が世界チャンピオンになる可能はあると思う」