2位トロフィーを手に笑顔のロマン・グロージャン、2021年5月15日にインディアナポリス・モーター・スピードウェイで開催されたインディカー第5戦インディGP決勝の表彰台にて
Courtesy Of Indycar

ロマン・グロージャン、インディ500に触発され今季参戦計画にオーバルを追加

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デイル・コイン・レーシングからロード及びストリートの専任としてインディカー・シリーズに参戦しているロマン・グロージャンは、5月末の第105回インディアナポリス500マイルレースに触発され、オーバルへの参戦を決断したようだ。

ハースF1在籍時の昨年11月、バーレーン・インターナショナル・サーキットでの第1レースでグロージャンは時速241kmでバリアに激突。車体は真っ二つに切り裂かれ、28.7秒に渡って燃え上がる炎に巻かれた。

幸いにも両手の甲に軽い火傷を負ったのみで事なきを得たが、この時の体験はグロージャンに恐怖を植え付けた。

インディアナポリスやテキサスを始めとする米国のスーパー・スピードウェイでのレースは、F1には存在しないレベルの超高速で争われる。マリオンの夫であり3人の子供たちの父でもあるグロージャンは、家族のことを考えて未経験のオーバルへの参戦を見合わせる事を決断した。

だが、家族と共にスイスの自宅で先月末のインディ500を観戦したグロージャンはAP通信に対し、8月にセントルイス郊外のワールドワイド・テクノロジー・レースウェイで行われるオーバルレースに参戦し、その後、来年の第106回インディ500を含めた他のオーバルへの参戦を検討していく考えを明らかにした。

グロージャンは「友人たちが参加する様子をテレビ観戦するのは奇妙な感じだった」と述べ、エリオ・カストロネベスが4度目の制覇を成し遂げた伝統の”500”に刺激を受けた事を明かした。

ゲートウェイへの参戦はシーズン開幕前の段階から計画の一部に組み込まれていた。チームオーナーのデイル・コインは3台目を確保する事は可能だとして、グロージャンがゲートウェイでの参戦を望んだ場合、要求に応じる用意があるとしていた。

ゲートウェイは1.25 マイル(約2km)ショートオーバルで速度も比較的低速であり、オーバルデビューに向いたコースと言える。