事故によって炎上したハースVF-20から脱出するロマン・グロージャン、2020年F1バーレーンGPにてCourtesy Of FORMULA 1

必見…ロマン・グロージャンのF1バーレーンGP衝突炎上事故を再現した3Dシミュレーション

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昨季バーレーンGPで発生したロマン・グロージャン(ハース)の炎上事故を再現した3Dシミュレーション映像を紹介したい。

これは先日公開された国際自動車連盟(FIA)による事故調査報告書以前の2月20日に、グロージャンの母国フランス「CANAL+」のドキュメンタリー番組「SportReporter」の中でオンエアーされたものだ。

その一部に関しては番宣用としてネット上に公開されていたのだが、収められているのは制御を失ったハース「VF-21」がガードレールを貫き車体後方が引きちぎられる部分までで、炎上後のシーンは除外されていた。

権利的な問題があるため中々紹介の手がなかったものの、諦めずにCanal+をフォローし続けていたところ、引火爆発のシーンの一部を収めた映像が公式にアップされた。

グロージャンのマシンは時速192kmという高速で3段構えの鉄製ガードレールバリアに衝突。「ヘイロー」がガードレールを押しのけた事でコックピットに座るグロージャンの頭部は守られ、上下のレールに挟まれる形でマシンは静止した。

だが、サバイバルセルがガードレールによって上下から固定された事で、その反動からパワーユニットを含むリアエンドは引きちぎられるようにして飛んでいった。シャーシ左側の燃料タンク点検ハッチは外れ、燃料供給接続部から燃料が漏れるなどして、その後マシンは大きな炎に包まれた。

以下の順に見てもらえると事故の具体的なイメージが湧くのではないかと思う。

先述の通り、このシミュレーション映像はFIAによる公式の事故調査報告書(期待されたほど詳細ではなくザックリしていたが)が公にされる以前に作成されたものであり、どの程度正確なのかは不明だ。だが事故の全体像を知るには現時点でこれ以上に適した映像はないように思われる。

それにしても、この映像を見ると改めてグロージャンの無事に安堵する。仮にグロージャンの頭部の真上にレールがある地点でマシンが停止していれば、脱出は更に遅れる事になっただろう。グロージャンが脱出したのは事故から27秒後の事だった。

このドキュメンタリーはメディカルセンターに運び込まれるまでの映像のほか、グロージャン本人や妻マリオン、ジャン・トッドFIA会長や、ハースF1チームのギュンター・シュタイナー代表、チームのエンジニアやメカニックなど、多くの関係者のインタビューで構成されている。